
アーセナルへの完全移籍が決定したドイツ代表FWカイ・ハフェルツが、チェルシーファンに向けて惜別のメッセージを綴った。
現在24歳のハフェルツは、レヴァークーゼンの下部組織出身で、2016年夏にトップチームに昇格し、2020年夏にチェルシーに完全移籍で加入。前線のポジションを幅広く務め、在籍した3シーズンで公式戦139試合に出場し、32ゴール15アシストを記録した。同クラブではチャンピオンズリーグ(CL)、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップ制覇を経験。2020-21シーズンのCL決勝では、チームにビッグイヤーをもたらす値千金のゴールを挙げたほか、クラブW杯でも決勝ゴールとなるPKを決めるなどタイトル獲得に大きく貢献した。
そんなハフェルツだが、28日にアーセナルへの完全移籍が決定。移籍金は明らかになっていないが、イギリスメディア『BBC』によると、移籍金は6500万ポンド(約119億円)で、5年契約を締結したことが報じられている。
これに伴い、ハフェルツは自身の公式インスタグラムを更新。「親愛なるチェルシー」と題した手書きと見られる手紙の写真を添付しながら、チェルシーへの想いを次のように綴った。
「チェルシーを去ることについての自分の考えを、新しいチームに加わることの考えよりも先にまず自分自身から聞いて欲しかった。これは僕のスタイルではないし、このような形で聞いてもらわなければならないことは腹立たしい」
「今日、自分が感じている感情を言葉で説明できないほどの岐路に立たされている。第二の故郷となったクラブ、そしてこの素晴らしい旅を通して僕を支えてくれた素晴らしいファンに別れを告げるために重い気持ちでこの手紙を書いている」
「僕たちは一緒にいいことも悪いことも、喜びも、心の痛みも経験してきた。今日、僕はここ数年間のチェルシーサポーター、スタッフ、コーチ、そしてチームメイト全員に感謝をしたいと思う。3年前にチェルシーに加入したことは自分の人生にとって大きな出来事であり、誇りと感謝、スポーツ面でのたくさんの成功だけを胸にこの数年を振り返っている」
「最初のシーズンにチャンピオンズリーグで優勝し、スーパーカップとクラブワールドカップも制して、そして今、別れを告げるまでの道のりは決して忘れることのできないものになった」
「チェルシーで過ごした時間は、ピッチの内外でクラブを代表することが何を意味するのかということを常に感じることができた。生涯忘れられない思い出を振り返っている。このクラブは永遠に僕の心の中に残るし、生涯の友人もできた。チェルシーの歴史の一部になれたことは光栄だった。ありがとう、カイ」