
ブライトンは、U-21イングランド代表DFレヴィ・コルウィルの完全移籍を諦めていないようだ。6日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
現在20歳のコルウィルは、U-9からチェルシーの下部組織に所属しているが、トップチームでの公式戦出場はまだない。それでも、2021-22シーズンにレンタル移籍先のハダースフィールド(2部)でレギュラーとして活躍すると、今季はブライトンへとレンタル移籍。公式戦22試合に出場し、クラブ史上初となるヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に大きく貢献した。
この活躍を受け、ブライトンはコルウィルを完全移籍で獲得することを検討していることが明らかになっているが、レンタル移籍の契約には買い取りオプションが付随していないため、ブライトンは同選手を獲得するためにはチェルシーと合意に達する必要がある。
しかし、今シーズンのコルウィルの活躍をチェルシーも高く評価しており、新指揮官に就任したマウリシオ・ポチェッティーノ新監督も同選手を戦力の一人に含めている模様で、売却する意思はないと見られている。
このような状況から、ブライトンは先週、クラブ史上最高額となる移籍金でワトフォードから獲得したブラジル人MFジョアン・ペドロと同額の3000万ポンド(約52億円)のオファーを提示したものの、チェルシーはこれを拒否したことが報じられていた。
そんななか、今回の報道によると、コルウィルの獲得を諦めていないブライトンは、前回のオファーから4000万ポンド(約70億円)に増額したオファーを再提示することを準備しているという。
なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏も、近いうちにブライトンが4000万ポンドの正式オファーを提示する予定である一方で、チェルシーの立場は変わらず、コルウィルは長期計画の一部であることから、売却はしない方針であることを伝えており、交渉は難航することが予想されている。