もはや横浜の”都市伝説”「横浜藤沢線」どこまで進んだか 4車線道路で江ノ島へ

道路版”サグラダ・ファミリア”一応進んでいます!

1957年に計画決定

 横浜市が「3環状10放射道路」として進めている都市計画道路のひとつが「横浜藤沢線」です。上永谷駅付近の環状2号線からほぼまっすぐ南西へ進み、江の島へ到達する4車線道路ですが、複数の工区で事業が進められています。 藤沢・鎌倉市方面へは国道1号以外にまともな幹線道路がない状態ですが、横浜藤沢線が実現すれば、新たな大動脈として機能することが期待されます。 さて、そんな横浜藤沢線ですが、半世紀前から計画されているものの全通する気配は全くなく、地元住民からは”都市伝説”扱いされることも。いったいどこが事業化し、どこが工事中で、どこが完成済みなのでしょうか。【暫定開通済み】環状2号線(上永谷)~丸山台 馬洗橋交差点から南東へ1.1kmほどが開通済みです。都市計画道路の幅が確保されていますが、側道部分のみの状態。さらに先へほんの少し伸びて、ブツ切れとなっています。丸山台では4車線道路の舞岡上郷線と接続し、港南台方面へスムーズに移動できます。 この区間だけ、国の「重要物流道路」に指定されています。今後、本格整備に向けた機運が高まっていくと思われます。【事業中】丸山台~桂町戸塚遠藤線(舞岡公園) 延伸区間として、舞岡公園南側で4車線道路「桂町戸塚遠藤線」に接続する約1.9kmが事業中です。事業期間は2025年までで、用地取得もほぼ完了していますが、まだ工事は始まっていません。桂町戸塚遠藤線は同じく「3環状10放射道路」に位置付けられており、南は本郷台を経由して環状4号線へ接続します。【未整備】桂町戸塚遠藤線~栄IC・JCT【事業中】栄IC・JCT~阿久和鎌倉線(関谷) 直線距離で南東へ3kmほど飛び、建設中の「横浜湘南道路」と「横浜環状南線」が交わる「栄IC・JCT(仮)」からスタートして、4車線道路「阿久和鎌倉線」までをむすぶ区間が事業中です。阿久和鎌倉線は北は国道1号線の影取町交差点、南は大船駅南側の腰越大船線までを結んでいます。 ひとまず栄IC・JCTのアクセス道路として、優先的に整備されている形です。現場では鋼製の橋脚が並び、地上区間では一部で車線切り回しとともに舗装工事が進められています。【開通済み】阿久和鎌倉線~川名 その先は立派な4車線道路が約3.5kmにわたって続き、藤沢駅東側の川名交差点へ到達するまでが、唯一の完成区間となっています。この区間が完成したのは1999年。それから20年以上、横浜藤沢線の工区開通の知らせは届いていません。【未整備】川名~江の島 そこから片瀬山を抜けて西へ進路を変え、国道467号と江ノ電をまたいで湘南海岸公園の国道134号へ接続するまでは、まだ事業化されていません。環境への影響から都市計画も変更が加えられ、トンネルの予備設計などの準備段階にとどまっています。川名地区では地元要望に応じ、休眠状態の用地に生活道路の整備を進めています。

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