陸上自衛隊で唯一“緑色の消防車” 十数年ぶりに新型が誕生 配備先は埼玉・大宮

新型は高床式じゃなくなりました。

被弾し燃える施設や装備を消すのが任務

 埼玉県の大宮駐屯地に所在する陸上自衛隊の中央特殊武器防護隊は2023年3月1日、公式ツイッターにおいて十数年ぶりに納入された新型の液体散布車を公開しました。

 中央特殊武器防護隊は、陸上自衛隊最大の化学科部隊です。化学科とは化学兵器や生物剤、放射性物質などで汚染された地域を偵察し、汚染された人員や装備品などの除染を行う陸上自衛隊の中の専門職種で、全国に十数個の部隊が編成されていますが、そのなかで人員、装備ともに最も充実した陣容を誇るのが中央特殊武器防護隊です。 規模が大きいため独自の装備も多いですが、そのひとつが今回、公開された液体散布車になります。同車は「緑色の消防車」と形容できる装備で、その役割は重要な施設や装備品などが敵の攻撃などで燃えた際、消火にあたるためのものです。 水だけでは対応不可能な火災にも対処できるよう泡消火剤なども積載しており、そのための放水銃や専用タンクを備えています。 なお、中央特殊武器防護隊には、液体散布車とともに粉末タイプの消火剤を噴霧可能な「粉末散布車」というものも配備されています。

externallink関連リンク

制式化から10年 陸自最新「10式戦車」の現状 知られざる「自衛隊以外」の配備先も 【同じく激レア粉末散布車も】中特防の液体散布車、新旧を見比べ 「ガトリング砲」と「バルカン砲」 何が違うのか? 一時は廃れていたガトリング砲
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)