
もうすぐひな祭り。ひな祭りには菱餅やちらし寿司など、古くから伝わる伝統的なお祝い料理があります。
その代表的なもののひとつが、ハマグリのお吸い物。ハマグリの貝殻は、「貝合わせ」の遊びがあるように、対になっているものでなければぴったりと合いません。このことから、女の子が将来、仲のよい夫婦となり、一生一人の人と添い遂げるようにという願いが込められていると言われています。
春の訪れを伝える旬のハマグリのおいしさも、シンプルに味わうことができるお吸い物。ここで、あらためて基本の作り方をご紹介しましょう。
■ハマグリのお吸い物
調理時間 15分 1人分 26Kcal
<材料 2人分>
ハマグリ(大) 4個
<だし>
水 400ml
昆布(5~6cm角) 1枚
酒 大さじ2
薄口しょうゆ 小さじ1/2~1
ミツバ(刻み) 大さじ2
<下準備>
・ハマグリは薄い塩水につけて砂出しをし、殻どうしをこすり合わせて洗い、ザルに上げる。
・昆布はかたく絞ったぬれ布巾で汚れを拭き取る。
<作り方>
1、鍋に<だし>の材料、ハマグリを入れて強火にかけ、煮たつ直前に昆布を取り出す。
2、貝の口が開けばアクを取り、味をみて薄口しょうゆで味を調える。器に注ぎ入れ、刻みミツバを散らす。
ハマグリを火にかけるときは、時間をかけずにさっと強火で。煮過ぎると身がかたくなってしまうので、開いた順からお椀に取り出しておくと、ぷっくりおいしい状態をいただけますよ。
煮立っても開かないハマグリは死んでいるので、それは食べないでくださいね。