なぜ移転? 旧「大分空港」のいま アクセス抜群も半世紀前に廃港…面影はあるのか

現在大分市から自家用車で約1時間北上した国東市に位置する大分空港ですが、かつては別の場所に空港がありました。なぜ現在の位置に移転し、その跡地はどのようになっているのでしょうか。

ほぼ市内ど真ん中にあった「旧大分空港」

 大分空港は、大分市から自家用車で約1時間北上した、国東市に位置しています。現空港の供用開始は1971年。それ以前の大分空港は別の場所にありました。現在、旧空港があった場所はどのようになっているのでしょうか。

 旧大分空港は、大分駅から北東に2.8kmほど離れた、同市内のほぼ中心に位置していました。旧空港は1938年、旧大分海軍航空隊基地としてこの地に開設、1957年には国内線空港として供用をスタートしました。 空港が現在の位置へ移転となったのは、立地的に滑走路の延長が不可能だったためとされます。旧空港の滑走路の長さはわずか1080m。現在の大分空港は3000m滑走路なので、その3分の1です。

旧空港、なぜ移転し今どうなってる?

 旧空港は滑走路の両端を大分川・裏川に挟まれ、市街地に近すぎるという地形上の問題があったほか、当時大分地区に臨海工業地帯を作る計画が進んでおり、空港の存在が工業地帯を構成する企業の高炉建設に支障することから、現在地への移転が決定されました。

 その後の旧空港跡地は、空港移転後の1973年に国から公園用地としての払い下げをうけ、現在も「大洲総合運動公園」として使用されています。 敷地の形状は空港時代をほぼそのまま残すものとなっており、ターミナルや駐機場部分は現在は硬式野球場に変貌、滑走路があった部分は広場やテニスコート、ゲートボール場などになっています。公園内の「芝生広場」には、大分空港跡地であることを示す石碑が掲げられてます。

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