
アーセナルは、レアル・マドリードのフランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガの獲得に動く可能性があるようだ。20日、イギリス紙『イブニングスタンダード』のアーセナルに詳しいサイモン・コリングス記者が報じている。
報道によると、アーセナル上層部は19シーズンぶりのプレミアリーグ優勝に向け、ミケル・アルテタ監督率いるチームを移籍市場でバックアップする準備が整っているとのこと。すでに、20日の時点でベルギー代表FWレアンドロ・トロサール(ブライトンから)を獲得し、スペツィアのポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルの加入も間近に迫る中で、手薄な中盤の補強にも動いており、その候補の1人がカマヴィンガであるとされている。
ただし、完全移籍ではなく、今シーズン限りのローン契約での獲得を目指しているとのこと。カマヴィンガは今季、途中出場が多く、ラ・リーガで45分以上出場したのは10月30日のジローナ戦が最後となっている。なお、R・マドリード側が移籍を許可するかは、今のところ不明と報じられている。
また、コリングス記者は、中盤補強の長期的な案についても言及。2023年夏の“トップターゲット”はウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスであり、1億ポンド(約160億円)の移籍金が見込まれている。ウェストハムはすでにこの冬でのライス売却については明確に否定をしており、23年夏に移籍する可能性が高いとされている。加えて、レスターのベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスにも長期的な関心をアーセナルは持っており、現行契約が23年6月末となっている同選手が新契約にサインしなければ、夏にフリーで獲得可能となる。
カマヴィンガは現在20歳。レンヌの下部組織出身で、2019年にトップチームへ昇格。2021年夏の移籍市場でR・マドリードに加入した。フランス代表では2020年9月にデビューを果たし、FIFAワールドカップカタール2022にもエントリー。アルゼンチン代表との決勝でもプレーした。
視界に捉えた19シーズンぶりの栄冠への道。それを逃すまいと、補強に動くアーセナルだが、果たして市場クローズまでに理想の陣容を完成させられるか。