
<ソニー・オープン・イン・ハワイ 2日目◇13日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
中島啓太が奮い立った。第1ラウンド終了時点で79位タイ。予選通過のためにはなんとしてでも伸ばしたい2日目に4バーディ・1ボギーの「67」をマークし、トータル3アンダー・暫定46位タイで決勝ラウンド進出を確定させた。
忸怩(じくじ)たる思いがあった。昨年大会では5位タイの好位置で予選を通過。当時、アマチュアとしては7年ぶりに決勝の舞台に立ったが、3日目の「72」で失速した。「ボールを打つことや、アドレスすることが怖かった」と悔し涙を流し、結果は41位と優勝争いに食い込むことができなかった。
それだけに、「カットラインだけを考えてプレーしていた。精神的にはつらかったけど、去年のリベンジをできる場所に行かないと話にならないので、強い気持ちで頑張りました」。この日の4バーディのうち、3つは後半で奪ったもの。勝負所での集中力が光った。
昨年からの成長を実感している。「追い込まれながら3つバーディ獲れたのは大きい。(2番のボギーの後で)冷静さを取り戻して、チャレンジできる精神状態になれた。(海外)メジャーの経験が生きていると思う」。昨年の武者修行によって、逆境での戦い方もしっかりと身につけた。
「プロとして予選通過するというのは大事なことですし、本当に難しいということを実感できた。プレー出来ることに感謝しながらやりたいですし、しっかり自分のプラン通りに攻め切って、上位を狙って頑張りたいです」。2023年を占う大事な週末。昨年の自分を越えて、さらなる自信を手に入れたい。