
<ソニー・オープン・イン・ハワイ 事前情報◇10日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
いまもっとも勢いのある若手といえば蝉川泰果(東北福祉大4年)の名前を挙げるゴルフファンは多いだろう。昨年はアマチュアとして国内男子ツアーで2勝を果たす快挙を成し遂げプロ転向。今年は、その真価が問われるシーズンとなる。
その初戦は「ソニー・オープン・イン・ハワイ」。そしてここから米ツアー3連戦への出場が決まっている。スポンサー推薦という形での参戦となるが、存在を世界に知らしめるにはもってこいの場となりそうだ。
「楽しみですね。緊張ももちろん少しあるんですけど、でもどっちかというとワクワクのほうが大きいかなと思っています」と、初のPGAツアーを前に胸は高まるばかり。現地入りしてから日曜日、月曜日と18ホールずつ、そして火曜日は9ホールを回り、調整も順調に進んでいる。
アマチュア世界一の座に上り詰め、昨年の「マスターズ」、「全米オープン」、「全英オープン」に出場した中島啓太(日体大4年)とは同学年。その中島の背中を追いかけていたのが蝉川だ。常に一歩先を走っていたライバルに追いつき、ともにプロとなり、「バチバチやりたい」と話す。女子ゴルフ人気がますますの高まりを見せる中、今大会も出場する中島とともに男子ゴルフの人気回復を図る構えだ。
はじめてのPGAツアーでも強気な姿勢を貫く気持ちは強い。試合で目指すのは常に優勝。米ツアーでも臆することはない。「日本ツアーで優勝して乗り込んできて、それなりのプライドというのはある。上位で終わりたいというのはあります。気持ちだけは優勝を目指して全力で4日間、戦い抜きたいなと思います」。持ち前の攻めのスタイルで米ツアーをねじ伏せにかかる。