重要鉱物の安定確保で担当室=リサイクル体制構築へ新設―環境省

紫外線対策「目の防護」も重要に

 環境省は2027年度、海外からの輸入に頼るレアアース(希土類)やレアメタル(希少金属)といった重要鉱物を安定的に確保するため、省内に担当室を新設する方針を固めた。国内で廃棄された製品から資源を取り出し、原材料として再利用する仕組みを構築し、経済安全保障の強化につなげる。
 資源循環課内に室長以下7人体制の「重要鉱物等リサイクル事業室」を設ける方向で、同年度機構・定員要求に盛り込む。
 使用済みの家電やスマートフォンなどの電子機器に含まれる金属は「都市鉱山」と呼ばれ、日本国内にも豊富な金や銀などが眠っているとされる。中国がレアアースの輸出規制を強化するなど国際的に資源獲得競争が激化している現状を踏まえ、同省は都市鉱山からの回収量を増やし、国内での調達を加速させたい考えだ。
 回収した金属などを再製品化するには、まず製造業が求める量と質を確保する必要がある。このため担当室は、回収した機器から資源を取り出し、加工するリサイクル業界と製造業との連携に向けた課題を洗い出し、支援の充実を検討。サプライチェーン(供給網)の強化を目指す。
 経済成長に伴い都市鉱山が急増している東南アジア諸国連合(ASEAN)などへの民間企業進出も後押しする。技術支援により各国で機器を適切に回収、解体し、日本国内でリサイクルできる体制の構築を図る。