株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、Tさんと神様は、公園で散歩をしながら投資談義を行っています。
T:連日暑い日が続いています。年々暑くなっている気がしますね。
神様:気象庁は今年の4月、最高気温が40度以上の日を新たに「酷暑日」と名付けました。実はこの名称は、気象庁ホームページで実施されたアンケート結果などに基づいて決定されました。アンケートでは酷暑日が20万票以上を獲得して第1位に、2位は「超猛暑日」で約6万5000票でした。また、日本気象協会では2022年から独自に酷暑日という名称を使用していたようです。
T:なるほど。酷暑日を違和感ない名称と感じるのはそのためでしょうね。
神様:さて、夏は暑さ対策だけでなく、紫外線対策も重要です。紫外線は可視光線より波長の短い”目に見えない光”であり、浴びすぎれば健康被害を引き起こす懸念もあります。近年は紫外線量も増えており、紫外線対策に注目が集まっています。
T:日傘をさす人、女性だけでなく男性も増えましたよね。しかし、そもそも夏の厳しい暑さが増えていることと、紫外線量が増えていることとは関連があるのでしょうか?
神様:気象庁の観測によれば、国内の紫外線量は1990年以降で長期的な増加傾向が見られます。また、気象庁が全国の観測地点でモニタリングしている結果を見ると、紫外線は夏に強く冬に弱いです。そして、太陽が最も高くなるときに紫外線も最も強くなります。晴れの日が多く、連日の猛暑のように強い日差しが降り注ぐ日が多くなれば、それだけ紫外線量も多く、強くなると言えるでしょう。

T:ということは、やはり猛暑・酷暑の増加と紫外線量の増加は関連がありそうですね。
神様:一方でこんな話もあります。オゾン層は地球に降り注ぐ紫外線を吸収し、バリアの役目を果たします。かつては減少傾向にあったオゾン層ですが、近年はわずかに増加傾向にあります。オゾン層の変動は紫外線量の強弱に関係ないようです。また、面白いのは国内の大気汚染が浄化され、昔に比べてきれいになったことで紫外線をさえぎるものが少なくなり、紫外線量も増加したとの話もあります。
T:紫外線をさえぎるために空気を汚すのもおかしな話ですし、うまくいかないものですね。ところで紫外線による健康被害にはどんなものがあるのでしょうか?
神様:長年日光を浴び続けていることで懸念される慢性障害として、皮膚のシミやしわ、そして良性や悪性の腫瘍が挙げられます。悪性の腫瘍は皮膚がんとなり、さらに悪性化して転移すれば生命にも関わります。ただし、日本人は韓国人やタイ人と並んで世界で最も皮膚がんの少ない国と言われています。欧米の白人に比べるとアジア人は皮膚がんにはなりにくいようです。
T:それは少しほっとしますね。
神様:しかし、目の健康被害にも注意が必要です。白内障は目の中の水晶体が白く濁って視力が低下する病気であり、加齢が主な原因ですが、紫外線も原因のひとつと言われてます。長時間強い紫外線を浴びることで白内障の進行を早めてしまう可能性があるようです。
T:それは知りませんでした。紫外線の目への被害を気にしている人、あまり見かけないように思います。
神様:紫外線対策としては、適切な日焼け止めの使用や日傘、帽子の着用、紫外線の強い時間帯を避けて日陰を利用することなどが有効です。さらに、サングラスの着用は目への紫外線ばく露を最大で90%カットできる有効な手段です。ところが、ある調査によれば紫外線対策として何らかの対策を行う人は70.7%に達する一方、サングラスの着用率は26.1%に留まるとの結果があります。背景には外観への懸念があるようです。

T:見た目ということですか?業種にもよりますが、平日の日中にサングラスをかけて仕事をするのはちょっと気が引けます。派手なものを着用することを嫌う人のためにビジネス服にも合うようなサングラスが登場すれば、着用のハードルも下がりそうですね。目への防護意識も高まりそうです。
神様:夏の紫外線対策として、そういった商品も増えてくるかもしれません。紫外線にはビタミンDの生成促進や体内時計のリセットなど、健康維持の利点もあります。利点とリスクを正しく理解することも大切です。その上で、今後はそれぞれに合った紫外線対策の選択肢が増えていくことが重要です。紫外線対策に関わる企業にとっては大きなチャンスとなるでしょう。
(この項終わり。次回8/19掲載予定)
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