昨年まで9季連続で『フェアウェイキープ率賞』を受賞している稲森佑貴。アプローチの巧さにも定評があるが、実は使用しているウェッジは“やさしいモデル”だ。
58度で使用しているのは、2023年発売の『クリーブランド RTX DEEP FORGED2』。時間と温度を精密に管理した独自の熱処理が施されたS20C軟鉄鍛造ボディと、打点部を厚肉化したバックフェースにより、柔らかな打感を実現している。さらにワイドソール設計で、ザックリなどのミスも軽減。シャフトは『N.S.PRO MODUS3 プロト』を装着している。
「一番気に入っているのはヘッドの座りです。置いたときに“ペタッ”と安定してくれるし、フェースを開いても刃が浮かないのでロブショットも打ちやすい。操作性が高いんです」
また、「ほどよいグース感があって安心できる。ショットのイメージが出しやすい」という顔もお気に入りのポイントだ。
ソール設計も大きな決め手だという。「バンスは12度から削って6度にしていますが、ソールが広いぶん滑ってくれて球を拾いやすい」と語る。
気になるスピン性能と打感については、「とても柔らかくてフェースに乗り、スピンがしっかり利くので気に入っています」と語る。鉛を貼っているのは、ヘッドバランス(D2)を重く調整するためだ。
ザックリを防ぎ、操作性も高い。まさに“万能ウェッジ”と言える一本だ。
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