ルーキーから中堅まで初シード選手10人誕生 苦節12年で“一流の証”手にした31歳は歓喜「超最高です!」

<大王製紙エリエールレディス 最終日◇23日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>

来年、初シードを手にする選手は今年の5人から10人に倍増。2014年からツアーに参戦し、同年のプロテストに合格した沖縄出身の31歳・山城奈々もそのひとりだ。苦節12年目で初めて手にしたトッププレーヤーの証。「超最高です!」と満面の笑みを浮かべる。
長年ドライバー不振とも戦ってきたが、それが落ち着きをみせたのが今年だった。5月のメジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」6位を皮切りに、「ミネベアミツミレディス」2位などコンスタントに優勝争いにも顔を出した。トップ10入りは7度を数え、メルセデス・ランキング(MR)26位で初のシード入り。248.37ヤードで13位のドライビングディスタンスを見ても、自信を持って振れているのが伝わってくる。

さらに、“おまけ”も。トータル9アンダー・4位タイで大会を終え、未勝利ながらMRでシーズン最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(27~30日、宮崎・宮崎カントリークラブ)出場も確定した。滑り込みを目指すライバルも多く、「初日、2日目は争う人が上位にいて“あぶね~”って思った」と話すが、「穴井(詩)さんが『自分で頑張れって』言ってくれて、成績は見ずに伸ばすだけだと思えました」と先輩の声も支えに踏ん張った。

もちろん初出場のメジャー大会だ。「手首が痛いけどそんなことは言ってられない。やるしかない。来週は行ったことがないけど、南国なので沖縄と似てるかなと勝手に思ってます」。苦労人が、今季のツアー優勝者ら選ばれし40人した出られないエリートフィールドでの活躍も虎視眈々と狙う。

【主な今季初シード選手の声】
■菅楓華(MR4位)
「今年は初優勝よりも、まずはシードを獲ることが一番の目標でした。開幕戦からスタートダッシュできて充実した一年になりました。(他の同世代が勝っていくなか)ミスをしたらテンションが下がって、メンタル的に落ちた時期もありました。それをキャディさんが助けてくれて。『まだ若いんだから』と言ってくれて前向きになれました。今週もいい終わり方ができたので次も楽しみ。(リコーの会場)宮カンを克服するのが目標なので楽しみです」

■荒木優奈(MR6位)
「最低でもシード獲得を目標に、優勝したいなと思いながら1年間やってきて優勝もできたし、女子オープンやメジャー、TOTOも全部出られてすごいよかった。(プレーオフのすえ2位だった)TOTOでいっぱい稼いで、残り試合で1憶円に届かせるというのが目標(現在9650万2323円)。来週もそれを目標にしているけど、あまり金額ばかりを意識せずに、自分のプレーができればと思います。(リコーは)高校3年間(宮崎・日章学園高)ボランティアをしていたので、すごいいい思い出。出られてうれしいです」

■仲村果乃(MR19位)
「想像していた以上の1年だったと思います。自分のなかではできすぎな感じもある。来年は、今年以上に頑張らないとなって引き締まります。リコーは初めて行くコース。コーライが強いと聞いているので、そこを攻略できたらいいなと思います。(師匠の吉川なよ子とは)会ってます。パターの感覚がすごくよくなってるって言ってくれたんですけど、今週はダメだったので次に向けて調整しないと」

■都玲華(MR50位)
「(シード争いで)こんなに体が動かなかったのはじめてでした。ポジティブな自分でもこうなるんだって感じました。自分に『大丈夫、これを外しても死なないから』とか『世界は広い、世界は広い』とか意味わからないことを唱えながらやっていました。最低限のシード入りをクリアできたのはよかったけど、もっとやりたかったというのもある。ただ、これが今の実力。そこを来年はクリアしたい。(来年は)優勝したいですね。優勝してTOTOとリコーに出ることが目標です」

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