前日ドライバー破損 松山英樹はティショットに苦戦「戦えると思ったけど…」

<ダンロップフェニックス 3日目◇22日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7117ヤード・パー70>

2014年以来2度目の大会制覇を狙う松山英樹は4バーディ・2ボギーの「68」で回り、首位と5打差のトータル5アンダー・8位タイ。順位は5つ上げたが、首位との差は1打広がった。前日のラウンド中に1Wを破損したため、やむを得ず新しいクラブを実戦投入。「戦えると思ったんですけどね」とティショットに苦しむ結果となった。
「何本打ったか分からない」と前日のラウンド後、そしてこの日のスタート前と、松山は新たな相棒探しに奮闘した。そうして選び抜いた1Wを初めてコースで使用したのは2番パー4。このティショットは見事にフェアウェイをとらえた。

「2番は良かったんで、あとはスイング次第だろうなって感じだったんですけど、その後は1回しかフェアウェイをとらえていない。スイング自体の問題もありますけど、それだけじゃないような気もしますし、あすが思いやられますね」

1Wを使用しなかったホールも含めて、この日のフェアウェイキープ率は28.571%。61人中56位の低水準だった。2日目のようにティショットで3Wを多用する選択肢もあったはずだが、「2番が良かったんで使い続けました。上位との差を詰めるためには、より短い番手で打っていかないと。そう思っていたんですけど、枠に行かないと話にならないですね」。思うようにいかないゴルフに悔しさをにじませた。

ティショットでなかなかフェアウェイをとらえられないなか、7番でこの日の初バーディ。後半に入り11、13、15番とバーディを重ね、急追態勢に入ったが、16番パー4で再びティショットを曲げて痛恨のボギー。「(3打目のアプローチは)ミスなので、その分、18番(パー5)で取り返そうと思ったんですけど、残念ですね」とパーでフィニッシュした。

国内では最終日を首位で迎えての逃げ切りが多く、アマチュア時代を含めた過去8勝で最大の逆転は2打差。それを大きく上回る5打差を追う最終日に向けては「逆転できるように、いいスタートができるように準備します」。そう話すと、続けて「もういいですか?」と自ら取材を打ち切り、言葉通り逆転優勝に向けての調整に向かった。(文・田中宏治)

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