畑岡奈紗は“年間女王&賞金6億円超”へ4打差ターン 「伸ばし合えるのが自分たちも楽しい」

<CMEグループ・ツアー選手権 2日目◇21日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>

3度目の正直も見えてきた。畑岡奈紗は連日の「67」でトータル10アンダー・3位タイ。ポイントランキング上位60人のみが出場できるエリートフィールドには8年連続8度目の出場。2021年、23年と2度の2位を経験している最終戦で好位置につけた。
難易度の高い前半アウトコースで“31”。1番パー5では2オンを狙いつつグリーン手前まで運び、2番はピンそばにキャリーさせてピタリとつけ、連続バーディで滑り出した。「例年に比べてグリーンが柔らかいのでショットでどんどん、デッドに攻めていくことを意識」しながら、最終組のひとつ前でリーダーボードを引っ張っていった。

10番では3パット、15番では奥のピンに対して奥にこぼれ、寄せきれずにボギーを喫した。だが、「攻めた結果」と切り替える。15番はクラブ選択で迷ったのち、大きい7番アイアンを手にした。「ピンの右側からいけば傾斜が緩やかだから上っていくかなと。でも下り傾斜に当たって思ったより奥にいってしまった」。マネジメントの判断ショットの感触も悪いものではなかったことが、好材料でもある。

最も易しい17番パー5では2オンに成功。西日で眩しさを感じながらも14メートルから1メートル弱にしっかりと寄せて、バーディを奪った。これで“2桁アンダー”に到達。「1日最低5アンダーはみていきたいと思っていた。そこはギリギリクリアできているかな」と伸ばしあいをけん引。首位と4打差につけた。

トップに立つジーノ・ティティクル(タイ)は2日目「63」をたたき出し、トータル14アンダーまで伸ばした。世界ランキング1位で、昨年は女子ゴルフ史上最高額の優勝賞金400万ドル(約6億2000万円)を獲得したディフェンディングチャンピオン。バチバチの戦いに「すごく楽しみ。お互い伸ばしあえるのが一番、見ている人も楽しいと思うし、自分たちもやっていて楽しい」と笑顔で応戦する。

昨年は5位発進としながら、2日目以降に伸ばせず55位。「1日は(スコアが)出るけど安定している感じはなかった」のが昨年を通じての反省点だった。だが、優勝した2週前の日米共催「TOTOジャパンクラシック」では完全優勝を果たすなど、好スコアを並べ続けられていることに自信を培う。

きょう奪ったバーディは7個。「(ビッグスコアが)出せなくない、狙っていけると思う」と、この2日間の手応えは十分。「自分としてもすごく楽しみ。まずは2日間、こういう位置で終われたのはよかったし、あと2日間も頑張りたい」。ギアを入れ直して、最終戦優勝者の称号“年間女王”をかけた週末へ向かう。(文・笠井あかり)

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