<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル 最終日◇21日◇PGM総成ゴルフクラブ(千葉県)◇6,462ヤード・パー72>
ツアー競技外の『マイナビネクストヒロインツアー』の最終戦が終了した。3打差の4位タイから出た藤本愛菜が3バーディ・ボギーなしの「69」で回り、トータル5アンダーで早川夏未と並びホールアウト。優勝の行方はプレーオフに持ち込まれた。
最終18番パー4で行われたプレーオフ2ホール目、2打目を2.5メートルにつけた藤本がバーディパットをねじ込み、日没が迫るなか勝負を決めた。藤本は今年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストを3位で合格している。最後のネクヒロを最高の形で締めくくった。
今年からネクストヒロインツアーに参戦し、ここまでの5試合では2位が1回、3位が2回と惜しい戦いが続いた。「勝てなくて苦しい、悔しい思いもしました。でも最後はいい形で終われてよかったです」と笑顔を見せる。
初日はパッティングに苦しんだが原因を見つけ、この日は「頭を動かさないことを意識しました」と修正。後半は耐える展開となったものの、16番では2.5メートルのパーパットを沈めるなど要所で粘り強さを見せた。
今季はプロテスト合格に向け、辻村明志コーチと厳しいトレーニングに打ち込んできた。「タイヤを使ったメニューを考えていただきました。持ち上げたり、引っ張ったり、毎日3時間半ぐらい。かなり体を強くすることができたと思います」。
昨年のプロテストに落ちて以来、辻村コーチと二人三脚で体を鍛え、合格後のツアーでの戦いを見据えショートゲームも強化してきた。その結果が今季の合格と、今回の栄冠。優勝賞金の500万円の使い道については、前日に「転戦資金にできれば」と話していたが、それもしっかりゲット。12月のファイナルQTに向けても、最高の弾みをつけることができた。
「まずはQTで上位に入ってレギュラーツアーに出たい。そしてシードを取って、最終戦のリコーに出て、強い選手になりたいですね。勝ちたい試合ですか? メジャーです!」。ネクヒロから一人の強者が、力強く大きな世界に羽ばたいた。
関連リンク
