互いの意地とプライドがぶつかり合うノースロンドン・ダービーが現地時間23日に開催される。
北ロンドンを拠点とし、熾烈なライバル関係にあるアーセナルとトッテナム・ホットスパーが、インターナショナルマッチウィーク明け初戦のプレミアリーグ第12節で激突。ここまで8勝2分1敗で首位を快走するアーセナルの本拠地『エミレーツ・スタジアム』に、トーマス・フランク新監督のもとで5勝3分3敗の成績を収めている5位トッテナム・ホットスパーが乗り込む大一番は、今節最大の注目カードと言って良いだろう。
両チームは今夏の移籍市場でも火花を散らした。当時クリスタル・パレスに所属していたエベレチ・エゼを獲得するべく、トッテナム・ホットスパーは6000万ポンド(約120億円)程度のオファーを提示し、交渉は合意間近となっていた。ところが、急転直下でアーセナルへの移籍が実現。エゼは育成年代を過ごした古巣に帰還し、「10番」を背負ってここまで公式戦通算15試合出場2ゴール3アシストという成績を残している。
アーセナルがホームで今シーズン無敗を維持しているのに対し、トッテナム・ホットスパーはアウェイ無敗。今シーズン最初の直接対決に大きな注目が集まるが、両チームとも万全の状態で大一番を迎えることができなさそうだ。
というのも、現在両チームとも多くの負傷者を抱えており、アーセナルはカイ・ハヴァーツ、ガブリエウ・ジェズス、ヴィクトル・ギェケレシュ、ガブリエウ・マルティネッリ、ノニ・マドゥエケ、マルティン・ウーデゴーアが戦線離脱中。インターナショナルマッチウィークではガブリエウ・マガリャンイスも負傷し、リッカルド・カラフィオーリもイタリア代表からの離脱を余儀なくされた。
対するトッテナムも長期離脱中のデヤン・クルゼフスキとジェームズ・マディソンに加え、ドミニク・ソランケ、ランダル・コロ・ムアニ、モハメド・クドゥス、、イヴ・ビスマ、ラドゥ・ドラグシン、高井幸大、アーチー・グレイ、ベン・デイヴィスら多くの負傷者を抱えている。さらには、パペ・マタル・サールとルーカス・ベリヴァルがインターナショナルマッチウィークで負傷した模様だ。
イギリス紙『イブニング・スタンダード』は上記の最大20名がノースロンドン・ダービーを欠場する可能性があると指摘。アーセナルではマルティネッリやマドゥエケ、ウーデゴーアに復帰の可能性があるものの、ガブリエウは欠場濃厚で、ギェケレシュの状態は不透明と報じられている。一方、カラフィオーリのイタリア代表離脱は過負荷によるものであり、トッテナム・ホットスパー戦は出場可能との見方が強い。
トッテナム・ホットスパーではコロ・ムアニがフェイスガード着用の上で出場する可能性がある一方で、サールやベリヴァル、クドゥスの出場可否は現時点で不透明とのこと。クルゼフスキの復帰もまだ先で、ソランケも欠場濃厚とのことだ。
多くの負傷者を抱える中、ミケル・アルテタ監督、そしてフランク監督の戦術や起用法、交代策が鍵を握ることとなりそうだ。
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