ヨネックス未発売ウェッジも投入 岩井千怜は4アンダー発進「外して悔しい、と思えてうれしい」

<CMEグループ・ツアー選手権 初日◇20日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>

岩井千怜のシーズン最終戦は「ビックリする」ミスから始まった。1番パー5の2打目、5番アイアンのヒールが突っかかってしまうような形で左に曲がり、池につかまった。「本当にビックリ。いいイメージを持ってスイングしたけれど、トップまであのミスが出ると分からなかった」。長いアイアンでありがちなミスからボギー発進。ただ、そこから5つのバーディを奪って、4アンダー・7位タイにつけた。
ショットでチャンスを演出しただけでなく、アプローチやパターなどのショートゲームでも魅せた。12番パー3では「バンカーそばのフチで、砂もあったり、ちょっと逆目っぽい感じ。パターのほうがリスクが低いかなと思って打ちました」と“フェアウェイ”からねじ込み、14番ではカップ際で大きく曲がるフックラインを真ん中から沈めた。

最終18番では左奥10メートルから、スライスラインの弧を描いてバーディフィニッシュ。「イメージがパッと浮かんで、距離感もパッと浮かんだ。それ通りに打てたのが気持ちよかった」。日米共催「TOTOジャパンクラシック」に続く、今季5度目のトップ10発進に胸を張った。

新たなギアも心強い。TOTOから、契約するヨネックスの未発売ウェッジ『EZONE W301』を投入している。『EZONE W501』の後継と思われるもので、フェース全面に溝を配したモデルにバージョンアップ。これまでと同様、50度、54度、58度の3本をバッグイン。「感触も良くて距離感も変わらなかった。ラフのときにフェースの抜けの良さを感じました」と即投入に至った。

17番パー5ではバンカーから2メートルに寄せたが、続くバーディパットは惜しくも外れた。「外して悔しい、と思えたことが自分ではうれしい。次につながるようなラウンドだったので、ひさしぶりにうれしいなと思います。人と比べずに、自分のペースで気楽に回りたい」。優勝賞金400万ドル(約6億2000万円)と年間女王のタイトルがかかる、ランキング上位60人のみが出場できる最終戦。“悔しさ”を糧に、あすは首位との4打差を全力で追いかける。(文・笠井あかり)

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