元アーセナルの“ガラスの天才”…ウィルシャー監督を突き動かすものとは? 指導者の道を選んだ理由を語る「サッカーが大好きなんだ」

 EFLリーグ1(イングランド3部)のルートン・タウンを率いる元イングランド代表MFのジャック・ウィルシャー監督が、指導者としてのキャリアを歩む理由を語った。20日、イギリス紙『ミラー』が同監督のコメントを伝えている。

 現在33歳のウィルシャー監督は、2001年10月からアーセナルの下部組織に所属すると、2008年7月にアーセン・ヴェンゲル元監督が率いていたトップチームへ昇格。2008年9月には当時のクラブ史上最年少記録となる16歳と256日でのプレミアリーグデビューを果たし、2012-13シーズンからは背番号「10」を背負うなど、その将来には大きな期待が寄せられていた。

 しかし、現役時代は度重なる負傷に悩まされ、2018年7月にアーセナルからウェストハムに移籍。そしてボーンマス、オーフス(デンマーク1部)とクラブを渡り歩いたあと、ガラスの天才とも呼ばれたウィルシャー監督は、2022年7月に30歳という若さで現役を引退。その後、アーセナルの下部組織ですぐに指導者としてのキャリアを歩み始めた。

 今年10月からルートン・タウンを指揮するウィルシャー監督は、「理由はいくつかあるけど、その1つとして、自分のキャリアで、選手としての潜在能力を完全に発揮しきれなかったと思っているからだ。サッカーというスポーツに対して、まだ貢献できることがたくさんあると感じている」と、サッカーに対する心残りが指導者としての道を歩む理由だと述べた。

 そして、「僕はサッカーが大好きなんだ。心の底から、サッカーのすべてが大好き。子どもたちもサッカーが大好きだし、僕の家族はみんなお互いを大切に思っている。僕の人生はサッカーそのものなんだ」とサッカーに対する愛情を語り、以下のように続けた。

「アーセナルのU-18チームを率いたときも、監督としてうまくやれるか、選手たちが僕にどう反応してくれるのかわからなかった。これは中毒みたいだね。知れば知るほど上達して、もっとやってみたいと思う。それは今も同じだ。この挑戦にもワクワクしている。ルートン・タウンの選手たち、スタッフと共に成功できると信じている」

 また、ウィルシャー監督は、「辛いときこそ、自分がどれだけサッカーを愛していたかがよくわかる。大好きなものを突然奪われると、それが恋しくなるんだ」と現役時代にケガによって悩まされた経験がサッカーへの愛情をさらに深めたと語り、「そのときに選べる道は2つ。もう終わりだと思うか、心の中で燃える炎があってもっと捧げられるものがあると感じるか。今の僕はまさに後者だ。少しでも恩返しがしたいし、このクレイジーな指導者の世界で、自分の道を見つけたい」と、意気込みを力強く口にした。

 ウィルシャー監督が率いるルートン・タウンは、リーグ戦15試合を消化して勝ち点「23」。首位リンカーン・シティとの勝ち点差は「5」となっている。

【ハイライト動画】ルートン・タウンvsロザラム

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