<CMEグループ・ツアー選手権 事前情報◇19日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>
ポイントランキングトップ60しか出場できないフィールドの最終戦に、25位という位置で出場できても、古江彩佳の声のトーンは低かった。ルーキーだった2022年から4年連続4度目の出場。ただ、このランキングの数字はキャリアのなかで最も低いものとなった。
今季はここまで24試合に出場。「HSBC女子世界選手権」の2位、「ブルーベイLPGA」の3位など、優勝争いを多く演じたが、優勝は挙げられず。トップ10入り5回はこれまでの4回(うち1勝、22年)、8回(23年)、12回(うち1勝、24年)と比較すれば少なかった。
今季5回あった予選落ちも“ワースト”という結果に。とりわけ、「全米女子オープン」などのメジャー大会での2度の予選落ちを悔やむ。
ランキングの結果と自身の手応えがマッチしないシーズンだった。「なんていうんですかね…。自分の経験とか感覚的に、1年目や2年目の自分と比べることを勝手にしちゃっている。充実度が今年は劣っているなあというのがあるので、上位に入れていないという感覚があるのかなと思います」。
昨年は年間平均ストローク1位に与えられる『ベアトロフィー』を獲得し、日本勢初の快挙を達成した。「今年はいいように来られていない。最後で頑張りたいという気持ちがある」。今季も残すはこの1試合のみ。勝利することができれば、今季の評価もガラリと変わってくる。
よく知っているコースながら、いつものルーティンを変えずに計2ラウンドの練習ラウンドをこなした。例年より地面が柔らかく感じるが、フェアウェイが「フワフワ」で転がらない=2打目以降で長いクラブを持たされてボールが転がるため、グリーンが柔らかいことの恩恵は少なくなりそう。「グリーンオンさせてパットを多く打っていきたい」と印象を話す。
優勝賞金400万ドル(約6億2200万円)でしたいことは『ディズニーの世界一周』。そんなことを頭の片隅に置きながら、米5年目に弾みをつけるためにも、「しっかり悔いなく終わりたい」と初日から上位争いに食らいついていく。(文・笠井あかり)
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