上田綺世は再三決定機に絡むも…“日本人コンビ”先発のフェイエノールト、アストン・ヴィラに屈してEL連敗

 ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第2節が2日に行われ、フェイエノールト(オランダ)とアストン・ヴィラ(イングランド)が対戦した。

 ブラガ(ポルトガル)との開幕戦を0-1で落とし、今大会は黒星スタートとなったフェイエノールト。今節は初勝利を目指し、白星発進を飾ったアストン・ヴィラをホームで迎え撃つ。同クラブを率いるロビン・ファン・ペルシ監督は、上田綺世と渡辺剛の“日本代表コンビ”を先発に起用。一方のアストン・ヴィラは、オリー・ワトキンスらがスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は19分に渡辺が守備で魅せる。アストン・ヴィラが中盤でのボール奪取からカウンターに移行し、エミリアーノ・ブエンディアがスルーパスを供給。ボックス内にワトキンスが抜け出すと、GKをかわしてシュートを狙う。ボールは枠を捉えたものの、ゴールカバーに入った渡辺が体を投げ出してクリア。結果的にオフサイドとなったが、渡辺の危機察知能力が光るシーンとなった。

 26分にはフェイエノールトが決定機を演出する。ファン・インボムが右サイドに大きく展開し、イアン・マートセンによるヘディングのクリアをジファイロ・リートが回収。右足で入れたアーリークロスに上田が飛び込むが、豪快なダイレクトボレーはGKに防がれる。その1分後にも再びマートセンのアーリークロスを上田が合わせたものの、頭で叩きつけたシュートは枠の右に外れてしまう。

 再三にわたってチャンスに関わる上田は、32分にも相手ゴールを脅かす。フェイエノールトが右サイドでコーナーキックを獲得し、ファーに向けてインスイングのクロスが送られる。混戦から頭ひとつ抜けた上田がヘディングで合わせると、ボールはゴールラインを割った後にGKによってブロック。しかし、直前にファウルがあったとして得点は認められなかった。

 そんななか、61分にアストン・ヴィラが均衡を破る。エヴァン・ゲサンが右サイド深くでインターセプトし、短くボールを受けたマティ・キャッシュがボックス手前に横パス。モーガン・ロジャーズとバカル・カマラを経由してブエンディアにボールが渡ると、ペナルティエリア正面で右足をコンパクトに一振り。狙い澄ましたコントロールショットが枠に吸い込まれ、アウェイチームが先制した。

 さらに79分、ハーフウェイライン左でパスを受けたドニエル・マレンが反転からドリブルを開始。力強く運んでペナルティエリア内に侵入すると、フェイエノールトは渡辺ら3人がかりで対応を試みる。ハイス・スマルが足を伸ばして触れたボールが左に流れ、最後はジョン・マッギンが押し込んで追加点を挙げた。

 結局、そのまま試合は2-0で終了。シュート本数では18対6とフェイエノールトが上回ったものの、アストン・ヴィラが敵地で勝利を収めた。なお、上田と渡辺はフル出場した。次節は23日に行われ、フェイエノールトはホームでパナシナイコス(ギリシャ)と対戦。アストン・ヴィラはアウェイでゴー・アヘッド・イーグルス(オランダ)と対戦する。

【スコア】
フェイエノールト 0-2 アストン・ヴィラ

【得点者】
0-1 61分 エミリアーノ・ブエンディア(アストン・ヴィラ)
0-2 79分 ジョン・マッギン(アストン・ヴィラ)

【動画】フェイエノールトvsアストン・ヴィラのハイライト!

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