初挑戦の男子ツアーで大健闘だった川﨑志穂は苦闘の101位 「自分のフィールドに戻って来たら弱気になった」

<SkyレディスABC杯 初日◇7日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6675ヤード・パー72>

9月の国内男子ツアー「ロピア フジサンケイクラシック」に出場して話題となった川﨑志穂は、バーディなしの5ボギーと乱れ「77」。5オーバー・101位と大きく出遅れた。インから出た10番パー4は、パーオンに失敗し、グリーン手前からの3打目はピンを大きくオーバーして、2パットのボギー。いきなりのつまずきで流れを悪くし、「バーディが来ない、苦しい一日になった」と力なく話した。
試合に出るのはフジサンケイ以来で5週間ぶり。女子の試合は8月上旬のレギュラーツアー「北海道meijiカップ」以来2カ月ぶりで、「間隔が空いてしまって試合勘もなかった」と話した。だが、不本意なスコアとなった理由は、それだけではない。

男子ツアーでも屈指の難コースで知られる富士桜CC(山梨)で、日本人の女子では4人目となる男子レギュラーツアーへの出場を果たした。結果は最下位の予選落ちだったが、パー71では、ツアー史上最長の7424ヤードのモンスターコースを相手に、2日間で4つのバーディを奪った。2日目は「79」で回る大健闘。川﨑より悪いスコアの男子は3人いた。

今週のコースは6675ヤード。女子ではレギュラーを含めてもかなり長いが、富士桜CCよりに比べると749ヤードも短い。だが、バーディはなし。「フジサンケイでの経験を次に生かしたい」と話していただけに、悔しさだけが残る初日となってしまった。

QT236位で、リランキングは242位。プロ9年目はショットの不調に悩み続けている。「試合の前日や、会場に向かうときは何でもないのに、コースに着くとすごく不安な気持ちになって弱気になる。でも、フジサンケイのときはそうじゃなかった。問題はショットだけど、気持ちから来る部分も大きいのかなとも思います」。

フジサンケイでは100%挑戦者の立場だった。「迷惑をかけてはいけない」と余計なことを考える時間はなし。ひたむきに、がむしゃらにモンスターコースと向き合った。245ヤードの4番パー3では、2日間ともバーディを奪い、497ヤードの15番パー4は初日にパーをセーブした。

自分の居場所である女子ツアー。不思議なことに、そこに戻ってくると「大丈夫かな…」と思ってしまう。2日目はまず1つ目のバーディを奪うことから始まる。「フジサンケイのときにプレーしていたときの気持ちと、今週との差はよくわかる。そういう意味でも最初は悩んだけど、男子ツアーに出てよかったと思います。あとは自分で乗り切るだけです」。

答えは全部分かっている。もがいた先に出口は必ず見つかる。(文・臼杵孝志)

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