
需給のバランスで価格が決まる中古クラブ。売れ筋は、機能と価格のバランスに優れたお買い得モデルであるとも考えられる。ゴルフパートナーのランキングをもとに、中古クラブアドバイザーで、ゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也氏と、いま人気ウェッジのモデルをチェックしていく。
ツアープロの使用率も高いタイトリストのボーケイが1位と2位にランクイン。
現在は最新モデル『SM10』が発売されているが、1位は8か月連続で2022年発売の『SM9』、2位は4か月連続で2020年発売の『SM8』と、どちらも絶大な人気を誇っている。
「ウェッジの代名詞とも言えるブランドで、人気が高いです。『SM8』は2020年発売のロングセラーモデル。バージョンアップした『SM9』はソールバリエーションが増え、より細かなニーズに対応しています。人気スペックは回転率もよく、狙っていたモデルがあれば即購入をお勧めします」と島田氏。定番の58度や56度に加えて、ロフトの立った50度や48度も人気になっていると続ける。「ウェッジを3、4本入れたり、アイアンからの流れでAWやPWを探している方が増えています。特に50度が人気で、48度や46度のPWもあれば売れていく番手となっています」。価格は『SM9』が14,000円から、『SM8』は12,000円からとなっている。
3位はクリーブランドの2023年モデル、『RTX-6 ZIPCORE』がランクイン。
「ボーケイには憧れるけど、やや難しいイメージを持たれている方が少なくなく、そんなゴルファーから支持されているのが、クリーブランドです。ラフやバンカー、濡れた状態でもスピンがかかりやすいフェースがやさしく打てると人気になっています」。価格は12,000円からと、ボーケイと比べて手にしやすいのも人気の理由だろう。
ベスト3以外では、7位の『ネクスジェン フォージド(2022)』がお勧めだ。
「こんなウェッジがあったら、とクラブ好きのこだわりが詰め込まれたウェッジ。やや大きめヘッドでソールも広め、ちょっとグースが入ったやさしいウェッジ。軟鉄鍛造で打感も良いので、ぜひ試打してみてほしいです」。価格は9,980円からと、手にしやすいのもお勧めポイントだ。
我々アマチュアにとってアプローチが寄るかどうかはスコアを大きく左右するポイント。手に馴染む、こだわりクラブを見つけたい。
【2025年8月の中古クラブランキング(ウェッジ編)】
1位 タイトリスト ボーケイ SM9 ツアークロム
2位 タイトリスト ボーケイ SM8 ツアークロム
3位 クリーブランド RTX-6 ZIPCORE ツアーサテン
※ゴルフパートナーの8月1日~31日の統計
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店店長 島田辰也氏
ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる
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