西村優菜はラストマッチに望みつなぐ今季ベスト「悔しさもうれしさも捨てないように」

<ロッテ選手権 最終日◇4日◇ホアカレイCC(ハワイ州)◇6566ヤード・パー72>

最終9番で2メートル、スライスラインのバーディパットがカップをかすめると、西村優菜は首を振って悔しがった。最終日に5バーディ・1ボギーの「68」と伸ばし、トータル8アンダーで今季自己ベストの23位フィニッシュ。「一番いいラウンドが最後にできた」と評価しつつも、肩を落としてグリーンを下りた。
大会開幕前のポイントランキングは141位。日米共催「TOTOジャパンクラシック」を含めた秋のアジアシリーズの出場資格は得られず、フルフィールド最終戦「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」は出場人数が108人に絞られるため、ウェイティング10番手。成績次第では、今大会がシーズンラストマッチになる可能性もあった。

「マインドセットは難しかった。この試合を最後にしたくないという思いもあったけど、それを考えたらプレーできないと思った。自分なりにコントロールしながらでした。最後に(バーディを)決め切れていたらアニカ(の出場)は大丈夫だったんじゃないかな。そこは悔しいけれど、いいゴルフだったのをプラスに捉えたい」

35ptを獲得してランキング127位に浮上。アニカ-への出場は上位選手のエントリー状況に左右されることになるが、逆転で滑り込むチャンスを残した。

2022年12月のQシリーズ(米最終予選会)に挑戦し、米ツアーを主戦場に移した。ルーキーイヤーからポイントランクトップ80までの「カテゴリー1」を守ってきたが、今年はそれを維持することが難しく、“準シード”と呼ばれるトップ100との差も開いている。アニカでの大逆転を目指しつつも、すでにQシリーズに出場する意向は固めている。

「来シーズンもここで戦えるように、しっかり戻ってこれるように。ここ(米ツアーで)勝ちたいし、メジャーでも勝ちたい。そこは捨てきれない。悔しさもあるし、久しぶりにいいプレーができたうれしさもある。どっちの感情も捨てないように頑張れたら」。目を潤ませながらも、力強い眼差しで決意を語った25歳。大事な“次戦”へと準備を進めていく。

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