
国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で見事ツアー初優勝を飾った菅楓華。メルセデス・ランキングでは3位に浮上した彼女のクラブセッティングをレポートする。
ドライバーは『スリクソン ZXi TR』(9度)を使っている。シリーズの4タイプを試した中で、一発で「顔が気に入った」と話す。
「私はいつも顔で選ぶんですけど、構えたときにつかまりやすいのが大事。ドローヒッターで右へのミスが嫌いなので、とにかくつかまる顔がよかったです。フェースが逃げていなくて、大きすぎないヘッドが好み。少しディープフェースで高さもあって、操作しやすそうなものがいいですね」
ドライバーのシャフトは『テンセイ プロ ブルー 1K 50S』を使用。元調子系を好んで使っている。
「シャフトは詳しくはないですが、手元側が軟らかい方が好きで、全体がしなる方が振りやすいです。先端がビュンとしなるよりは手元が動く方が合います」。スペックだけ見るとハードヒッター向けに映るが、本人は「この方が合っている」と語る。
アイアンは6I〜PWで『スリクソン ZX5』に『N.S.PRO 850GH neo S』を組み合わせている。
「(よりアスリート向けの『スリクソン ZX7』について)パワー的には全然打てるんですが、18ホール続けていい球が出ないんです。それに顔が小さくて気持ち悪く感じる(笑)。顔が細くて小さいより、やさしくてつかまりやすい方がいいので『ZX5』が合っています。いい意味で簡単なクラブで、顔も気に入っています」
長く使用しているという『N.S.PRO 850GH neo S』にも信頼を寄せる。「球が低くなるシャフトは好きじゃなくて、ある程度高さが出て、つかまるものがいいですね」.
ウェッジは48・54・58度で『クリーブランド RTX』に同じく『N.S.PRO 850GH S』を装着している。
「スピンの入り方がすごく良くて、けっこうバックスピンがかかります。グリーン周りは48度と58度を使います。54度はコントロールショット用。58度はあまりソールを削っていませんが、開かないのでそのまま使っています。私は基本コロがしが多いです」
パターは『オデッセイ トライビーム #1』。「以前はトラスパターを使っていました」と明かす。
「三角ネックのパターを使っていたので、同じ系統のものを選びました。打感はかなり違いますけど、軟らかいと思います。形状はブレード型に換えましたが、しっかり打てるのがいい。カップオーバーするぐらい転がりが良くて、それが好きです。パットで届かないのは嫌なんです」
初優勝を遂げた菅。信頼するギアとともに、どこまで勝利を積み重ねるのか注目だ。
【菅楓華のクラブセッティング】
1W:スリクソンZXi TR(9度/テンセイプロブルー1K 50S)
3W:スリクソンZXi MKⅡ(15度/テンセイプロブルー1K 50S)
3・4・5U:スリクソンZXi(19・22・25度/テンセイプロ1Kハイブリッド70S)
6I~PW:スリクソンZXi 5(N.S.PRO 850GH neo S)
48・54・58度:クリーブランドRTZ(N.S.PRO 850GH neo S)
PT:オデッセイ トライビーム#1
BALL:スリクソン ZスターXV
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