
ブンデスリーガ開幕節(第1節)が23日に行われ、ザンクトパウリとドルトムントが対戦した。
ブンデスリーガ14位で昨季を終え、1部残留を果たしたザンクトパウリ。今夏の移籍市場では、シント・トロイデンから日本代表MF藤田譲瑠チマを獲得した。その藤田は、DFBポカール1回戦のノルダーシュテット戦に続き、このリーグ初戦にも先発出場した。
対するドルトムントはMFジョーブ・ベリンガムなどを獲得し、2011-12シーズン以来となるブンデスリーガ優勝を狙う。
試合は34分に動く。マルセル・ザービッツァーがボックス手前の左からクロスを送り、セール・ギラシが打点の高いヘディングで得点。ドルトムントが先制した。
さらに39分、ギラシの鋭いスルーパスに反応したカリム・アデイェミがボックス内で倒され、ドルトムントがPKを獲得。ギラシがキッカーを務めたが、これはザンクトパウリのGKニコラ・ヴァシリが止めてみせた。前半は、ドルトムントの1点リードで終える。
後半開始すぐの50分、ザンクトパウリは敵陣深くでボールを奪うと、ダネル・シナニのクロスをアンドレアス・ホウントンジが頭で流し込み、試合を振り出しに戻してみせる。
しかし67分、ボックス内でパスを貰ったフェリックス・ヌメチャがヴァルデマール・アントンへ落とすと、アントンはワンタッチで合わせ、ボールは相手選手にディフレクションしながらゴールファーサイドに決まり、ドルトムントが勝ち越しに成功。さらに74分、パスカル・グロスがDFラインの背後へ浮き球のパスを送ると、ユリアン・ブラントがそのまま押し込んで得点。ドルトムントがリード2点に広げた。
ところが試合はさらに動く。85分、ドルトムントのフィリッポ・マネがボックス内でザンクトパウリの選手を倒してしまう。VARが介入した結果、決定な得点機会を阻止した(DOGSO)としてマネのレッドカードという判定となり、PKが与えられる。これをシナニが沈め、ザンクトパウリが1点差に迫る。
そして直後の89分、ボックス手前でマノリス・サリアカスからパスを貰ったエリック・スミスが右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴールに突き刺さり、ザンクトパウリが再び同点に追いつく。
試合はこのまま3-3で終了。ザンクトパウリが2点差を追いついてドルトムントに引き分けた。一方で、ドルトムントにとっては勝ち点「2」を逃すドローとなってしまった。
次節、ザンクトパウリは29日にアウェイでハンブルガーSVと、ドルトムントは31日にホームでウニオン・ベルリンとそれぞれ対戦する。
【スコア】
ザンクトパウリ 3-3 ドルトムント
【得点者】
0-1 34分 セール・ギラシ(ドルトムント)
1-1 50分 アンドレアス・ホウントンジ(ザンクトパウリ)
1-2 67分 ヴァルデマール・アントン(ドルトムント)
1-3 74分 ユリアン・ブラント(ドルトムント)
2-3 86分 ダネル・シナニ(ザンクトパウリ)
3-3 89分 エリック・スミス(ザンクトパウリ)