福田師王、今夏にボルシアMGからレンタルの可能性…公式戦初陣はメンバー外も「病気やケガではない」

 ボルシアMGに所属するFW福田師王は、今夏の移籍市場でレンタル移籍による“武者修行”に出るかもしれない。現地メディア『ライニシェ・ポスト』が17日に報じた。

 福田については、7月18日に行われたプレシーズンマッチ初戦のエルツゲビルゲ・アウエ(ドイツ3部相当)戦で2ゴールを記録するなど、2025-26シーズンに向けて悪くない滑り出しを見せていた。しかしながら、17日に行われたDFBポカール1回戦のSVアトラス・デルメンホルスト戦(○3-2)では、今夏にホルシュタイン・キールから新加入したものの、現在はケガの影響で出遅れている日本代表FW町野修斗ともにメンバー外となっていた。

 同試合の後、ローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)が『ライニシェ・ポスト』の取材に応じ、今夏の移籍市場でさらなる新戦力の獲得に動く可能性に言及。特に、日本代表DF板倉滉がアヤックスへ移籍したため、最終ラインの選手層は手薄となっているが、ヴィルクスSDは「誰かが負傷すると、そのポジションの人員構成を常に検討しなければならない。今のところはそうではないが、慎重に見ていく必要がある。何かが起これば、当然ながら何らかの対応はしなければならない」と語っており、アクシデントがなければ守備陣の新戦力が加わる可能性は低そうだ。

 一方で、同試合でメンバー外だった福田については、「彼は病気にかかったわけでも、ケガをしているわけでもない」と話し、コンディション等の問題による欠場ではなかったと明言。「彼にとって最善の策を検討しているところで、現在交渉中だ」と続け、今夏に新天地を求める可能性を示唆した。

 福田とボルシアMGの契約は2027年6月30日まで残っているが、『ライニシェ・ポスト』によると、移籍形態は完全移籍ではなくレンタル移籍のようだ。具体的なクラブ名については明かされていないが、「ボルシアMGのトップチームよりも多くの出場時間が保証される見込み」とのこと。今週中にも移籍が成立する可能性もあると指摘されており、今後の動向に注目が集まる。

 現在21歳の福田は、鹿児島県の強豪として知られる神村学園高校卒業後、Jリーグのクラブを経由することなく海を渡り、ボルシアMGに加入した。ドイツでのデビュー戦となったU-19チームの地域カップ戦では8ゴールを挙げるなど、“衝撃デビュー”を飾り、以降はU-19チームおよびセカンドチーム(U-23チーム)を主戦場として活躍。2024年1月にはトップチーム昇格が正式発表されたが、ボルシアMGのトップチームでは定期的な出場機会を確保できておらず、昇格後のおよそ1年半で公式戦通算11試合出場1ゴールの成績にとどまっていた。

externallink関連リンク

●8年ぶりに復活 DAZNがブンデスリーガの配信権獲得、3年契約で全試合配信●福田師王がプレシーズンで2ゴール! 板倉滉も先発出場のボルシアMGは快勝●町野修斗がボルシアMG加入決定! 昨季ブンデス11発で“個人残留”、移籍金は最大で約17億円か●日本代表DF板倉滉がオランダの名門アヤックスへ完全移籍! 4+1年契約締結で背番号は「4」に決定!●ボルシアMG指揮官が日本代表FW町野修斗の加入を歓迎「得点力をもたらしてくれると確信している」
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)