
来年2026年シーズンの米国男子ツアーで、10年ぶりにフロリダ州マイアミにあるドナルド・トランプ米大統領所有の「トランプナショナル・ドラール」での試合が復活するという。スポーツ・ビジネスジャーナル誌が伝えた。
開催は4月27日の週で4月30日〜5月3日を予定。「マスターズ」の3週後、「全米プロ」の2週前というスケジュールで、賞金総額2000万ドルの『シグネチャーイベント』の可能性が高いとされている。
米男子ツアーがドラールで大会を開催してきた歴史は長く、過去54年間も行われてきた。1962年に「ドラール・オープン」として初めて開催されると、「ブルーモンスター」の愛称で親しまれた難コースは世界選手権シリーズ(WGC)の「キャデラック選手権」として2016年まで行われていた。
しかしながら2012年からオーナーになったトランプ大統領が第一期の大統領選に出馬した際、メキシコ人などに人種差別発言をしたために開催コースから外れた。PGAツアーは翌年から同大会をメキシコシティで開催するなど、トランプ氏と距離を置いていた経緯がある。
一方、LIVゴルフも5月8〜10日にトランプ大統領所有のコース、バージニア州の「トランプナショナルGCワシントンD.C.」でLIVゴルフ・バージニア大会の開催を発表。22年のLIVゴルフ開幕以来行われてきたドラールでの開催はなくなったが、26年はトランプ大統領所有コースで米男子ツアーとLIVゴルフの両方が開催される初のシーズンになる。(文・武川玲子=米国在住)