
今夏の移籍が噂されているボルシアMGの日本代表DF板倉滉。アヤックスへの移籍が接近していると報じられている中、イタリアから衝撃のハイジャックが行われる可能性があるようだ。
現在28歳の板倉は川崎フロンターレとベガルタ仙台を経て、2019年1月にマンチェスター・シティへ完全移籍加入。フローニンゲンやシャルケへのレンタルを経験した後、2022年夏にボルシアMGへ完全移籍し、現在に至るまでセンターバック(CB)の主軸として活躍している。在籍3年目の2024ー25シーズンは公式戦33試合出場4ゴール1アシストという成績を残した。
ボルシアMGとの契約が残り1年となっている板倉に関して、クラブは移籍金が発生する今夏の放出を検討。これまで同じブンデスリーガのフランクフルトが関心を示した他、エールディビジからはアヤックス、PSV、フェイエノールトの3強が揃って関心を強めていた。
そんな中、アヤックスへの移籍が強まることに。オランダ代表DFヨレル・ハトがチェルシーへと移籍したこともあり、センターバックの補強が確実視される中で板倉の代理人と交渉が進み、4年契約+1年間の延長オプションのオファーを出したという。
一方で、ボルシアMGとの交渉は難航。少なくとも1000万ユーロ(約17億円)にボーナスを加えた金額を要求しているものの、アヤックスからの書面オファーは大きく下回っていたとドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えていた。
まだまだ交渉が続く中、突如として浮上したのがセリエAクラブからの横槍が。イタリア人ジャーナリストのロレンツォ・レポーレ氏によると、フィオレンティーナが板倉の獲得に関心を寄せていると伝え、1100万ユーロ(約18億7000万円)+200万ユーロ(3億4000万円)のオファーを検討しているとのこと。前述のボルシアMGが求める条件を満たす形となっている。また、契約期間も4年間を提示すると見られており、条件面では問題はない状況。ただ、フィオレンティーナは昨シーズンのセリエAで6位に終わり、今シーズンはUEFAカンファレンスリーグ(ECL)の予選に参加。板倉が希望するチャンピオンズリーグ(CL)出場は果たすことができないため、個人間の合意に至るかは不透明な状況だ。
なお、レポーレ氏はフランクフルトも引き続き獲得に関心を寄せていると伝えており、アヤックスとボルシアMGのクラブ間交渉が停滞すれば、他のクラブへの移籍が現実味を帯びてくる可能性が出てきた状況。フランクフルトはCLに出場するため、クラブ間合意に至れば獲得に大きく近づくかもしれない。