日本勢3人がトップ5で最終日を迎えるのは全英で最多 かつては不動裕理&宮里藍の2人など

<AIG女子オープン 3日目◇2日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>

今年の全英女子オープンは、3日目を終えた段階で、すでに“なでしこ旋風”が巻き起こっている。過去に全英の舞台で、これほど日本勢が上位を占めたことがあったのか。
初日は、首位に竹田麗央と岡山絵里が並び、トップ4のうち日本勢6人が占めた。さらに、2日目には山下美夢有が単独首位に浮上し、竹田が続く形で、日本勢によるトップ2体制が形成。3日目にはこの2人に加え、勝みなみも優勝争いに加わってきた。

日本勢3人がトップ5に名を連ねて最終日を迎えるのは、全英では史上初のことだ。これまでの最多は、2008年大会で首位に不動裕理、3位に宮里藍。09年には宮里藍が3位、宮里美香が5位と、トップ5に2人が入ったのが最多だった。なお、これらは全英がメジャーに昇格した2001年以降の記録である。

記憶に新しいところでは、今年の「全米女子オープン」で竹田、渋野日向子、西郷真央が最終日を3位で迎え、日本勢3人が優勝を争った。また、昨年の同大会では笹生優花と渋野による1、2位フィニッシュが実現し、さらに日本勢5人がトップ10に入る快挙もあった。21年大会でも、笹生と畑岡奈紗がプレーオフで優勝を争ったことも記憶に残る。

こうした背景から、日本勢によるメジャー制覇は、もはや珍しいことではなくなってきた。実際、昨年は全米で笹生が、「アムンディ・エビアン選手権」では古江彩佳が、そして今年の「シェブロン選手権」では西郷が、それぞれメジャータイトルを手にしている。

単独首位に立つ山下は、「あすで最後なので、直さないといけないところを修正して、いいプレーに繋げられるように頑張りたい」と真剣な眼差しを見せ、竹田も「しっかり自分のプレーに集中して回れるように頑張りたい」と意気込む。そして勝も「ショットはすごく良くなったので、あしたはもっと伸ばせるように頑張ります」と、メジャー制覇への意欲を語った。

今回、日本勢が全英を制すれば、19年の渋野以来となる快挙だ。当時は“スマイリングシンデレラ”として連日メディアに取り上げられ、渋野旋風が巻き起こった。今年の全英では、新たなヒロインが誕生するのか、最終日も目が離せない。

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