プロ15年目の福山恵梨、地元・福岡で奪首! ステップ初Vのコースで“山ガール”が目指す頂上

<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇25日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡)◇6503ヤード・パー72>

『優勝』を渇望する32歳は『まだ半分が終わったばかり…』なんてヤボなことは言わない。首位と1打差の7位から出た福岡市出身の福山恵梨が、5バーディ・1ボギーの「68」とスコアを伸ばし、トータル9アンダーで単独首位に立った。
2011年のプロテストで一発合格し、19年「スタジオアリス女子オープン」初日以来となる、ツアー150試合目で2度目の首位獲り。プロ15年目の好機に「最終日に一番上にいきたい」と力強くV宣言した。

下部のステップ・アップ・ツアーでは通算5勝を挙げている。だが、レギュラーで勝てない。22年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」の2位が最高で、トップ10入りは5度しかない。プロ同期には青木瀬令奈、工藤遥加、福田真未、堀奈津佳らがいる。そのなかでも、身長170センチと恵まれた体格を持ち、ポテンシャルの高さを感じさせる福山は次代エース候補の一人だったが、「自然と壁のようなものを作ってしまったのかな」と、もがいてきた。

QTランク70位で始まった今季のレギュラー初戦は、主催者推薦で出た5月の「Sky RKBレディス」だった。今週と同じく地元大会。15位に入ってポイントを稼ぎ、今大会はリランキング45位の資格で出場している。「最近は本当に伸び伸びとやれている実感がある」と、もうレギュラーの舞台に臆することはなくなった。

「Skyでポイントをいただいたので、同じ福岡で頑張りたい。ここはよく知っているコースだし、思い出もある。いろんな意味で燃えます」。舞台のザ・クイーンズヒルGCは、17年のステップでプロ初優勝を果たしたコース。思い出の地で、今度はツアー初Vを目指す。

3月の「アクサレディス」では同い年の工藤が初優勝。「ネット配信で見ていました。励みになるし、刺激をもらった。もうオーバー30(歳)だけど、前の年よりも少しずつは良くなっている。ホント牛歩で、人より歩みは遅いけど、そこはいいところかな」と、ベテランの域に入った今も進化の途中だ。

「若い子たちにはまだ負けないぞ、という思いです」。趣味は登山という“山ガール”が目指す頂。牛歩のゴールが見えてきた。(文・臼杵孝志)

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