「次、同じようなことをしたらゴルフをやめよう」 再出発へ…ショックな自分と向き合い得た“覚悟”【谷田侑里香“最高峰への道”】

高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。昨シーズンは下部ポイントランキング52位でシードを獲得した。目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。

みなさん、こんにちは! 今週はエプソンツアーの新規大会となる「グレーター・トレドクラシック」に出場するため、米オハイオ州に来ています。先週は、予選落ちという結果よりも、自分のメンタル面に悔しい気持ちが残り、それを挽回するためにも頑張りたいと思っています。

先週、初日はショットの調子がよく、チャンスにつけられた回数も多かったんですけど、なかなかパッティングが決めきれないことが続きました。あのショットの中でオーバーパー(2日間トータル5オーバー)を叩いてしまったのがすごく悔しかったんですけど、2日目に関しては技術面よりもメンタル面がよくないラウンドになってしまいました。

30位で2日目を迎えて、「きょうも落ち着いてプレーができれば予選通過はできる位置」。その中で、自分で苦しい展開にしてしまいました。要求というか、目標が高くなっていて、結果にばかり意識が向いてしまった。難しいセッティングのなかで粘り強くプレーするのが私のゴルフだと思っていたんですけど、ミスした時に自分に厳しくなりすぎてしまいました。悪い部分がすべて出てしまった一日。

得意なフィールドということもあり、そこでバーディが取れなかったことが悔しくて。とても後悔しているし、落ち込みました。もう二度とやりたくないゴルフです。次、同じようなことをしたらゴルフをやめようかなと思っているぐらいです。ひさしぶりに自分の悪いところが出てしまった。なので、それをもうやらないという目標ができたことも収穫の一つで、今は前向きな気持ちでいます。

また今回のようにならないためにも、サポートしてくださっている方にも気持ちを打ち明けて、テーマもつくることができましたし、それはとてもよかったなと思っています。前向きに考えれば、日本のプロテスト2次予選の前に出てよかったなと。こういった経験って本当に大切だと思うし、よかったと考えるようにしています。

今週は、そういった意味でも準備段階からやるべきことができました。前回は、自分を追い込んでしまい、キャパシティを超えてしまったので、ストレスをため込まないように許容範囲を広く考え、なるべく平常心を保って、結果だけではなく、目の前の一打にしっかり集中できるようにしたいです。そして今週の大会は、普段のトーナメントと違い、レジェンズツアーに出場されている選手の方々も出られる試合です。最終日に一緒に回れるみたいなので、予選を通過して、一緒に回りながらいろいろなお話ができたらうれしいです。

オハイオではホストファミリーの方の家に宿泊させていただくのですが、すごくいい人たちで、とてもよい環境でゴルフができそうです。新規大会なのでコースは初めて回りますが、火曜日、水曜日とコース確認を行い、木曜日はプロアマなので練習だけ行って、試合に挑みます。

先週の自分が本当にショックだったので、今週は『自分のことを好きでいられるような自分』でプレーができるようにしたい。結果を求めることは大前提ですが、その中で、今は、自分にあったやり方を見つけていくための時間でもあります。そんな時間を大切にしながら今週も上位争いを目指して頑張ります。みなさん、今週も応援よろしくお願いいたします!

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