プレーヤーズ委員長辞任の阿部未悠が沈黙を破って陳謝「みなさまにご迷惑をおかけしました」 “準地元”で好発進も笑顔なし

<大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇24日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡)◇6503ヤード・パー72>

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プレーヤーズ委員会の委員長を辞任することが22日に発表された阿部未悠が、1イーグル・5バーディ・2ボギーの「67」で回る好スタートを切った。
256ヤードに設定されたワンオンチャレンジホールの5番パー4は、ティショットをピン手前9メートルにつけると、スライスフックのパットを沈めて3年ぶりのイーグルを奪取。猛暑のなか、初日を快調に滑り出した。

辞任直後だっただけに、取材では当然ながらプレー以外の質問も飛んだ。今年3月に川崎春花、小林夢果とともに一部週刊誌で既婚の男性キャディとの不倫疑惑が報じられたが、阿部は一貫して沈黙を貫いてきた。5月にJLPGAから厳重注意処分を受けたときも「ノーコメント」。今回も「ノーコメントで、と思ったけど…」としたが、辞任がこれまでの騒動に原因があることは明らかなだけに、意を決したように重い口を開いた。

「去年も(プレーヤーズ委員を)やらせていただいた。大会がより良いものになれば、みなさんの力になれば、と思って(委員長の打診を)受けました。結果的にこういうことになって、選手のみなさんにはご迷惑をかけてしまったという気持ちです」

騒動から約5カ月が経過した時期での辞任については、「途中で辞めることで、逆に迷惑をかけるんじゃないかと思っていたので、ここまで続けたという感じです」と説明。プレーヤーズ委員会の決議で後任に決まった青木瀬令奈には、3月から何度も相談に乗ってもらっていたという。統合シーズンの2020-21、22年に続く委員長再登板となった先輩に頭を下げた。

プロ5年目の今季はコース外の騒動の影響もあって、まだトップ10入りは一度もない。メルセデス・ランキングは67位に低迷。北海道からゴルフをするための環境を求め、中学、高校の6年間を過ごした福岡での会心ラウンドにも「(委員長を)辞めたからゴルフに集中できるわけではない。そこはまた別です」と笑顔はなかった。

ただ辞任直後の好発進で、話をしなければならない状況ができたことは、プラスにとらえてもいいのではないか。沈黙を破ったことで、少しだけ肩も軽くなるはず。「いいスタートが切れたので、あすからも暑さに負けずに頑張りたい」。最後は表情もちょっぴり柔和になった。(文・臼杵孝志)

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