オフには全英の下見も 渋野日向子の大事な前哨戦「一新して頑張りたい」

<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 事前情報◇23日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>

「アムンディ・エビアン選手権」後は、モンブランの麓の街・シャモニーに立ち寄ってリフレッシュ。そしてスコットランドに向かう前に、渋野日向子はウェールズに立ち寄った。来週の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の下見をするためだ。
会場となるロイヤル・ポースコールは、今回が初のメジャー開催。今大会を日曜日に終えてウェールズに移動となれば、疲れなどもあり、練習ラウンドの時間も足りなくなる可能性があると考えた。「行っておけるなら行きたいと。すごく天気が良かったから風はあまりなかったけれど、風が吹いたらヤバそう」。メジャー仕様に仕上がるコースでハーフを回り、ひと足先にその雰囲気を確かめた。

今週は、それに少し似たようなリンクスでの戦い。全英“前哨戦”の位置づけにもなる。昨年は第1ラウンドの開始5ホールで、故障(左股関節からでん部にかけての痛み)により涙の途中棄権をした。今年は体調面については全く心配なく、試合を迎えることができそう。「気をつけながらでもあるけれど、しっかり戦えるようにしたい」と話す。

ただ、声のトーンはちょっぴり低い。「マイヤーLPGAクラシック」から4試合連続(ダブルス戦含む)で予選落ちを喫している。エビアンで口にしていたショットへの手応えも、スコットランドでは控えめだ。

「(調子は)良くもなく悪くもなく。今はスイングのことを考えながらやることが多い。ドローボールを打ちたいけれど、なかなかできていない。そこの感覚を掴めるように」。自らの記憶をたどり、周りからアドバイスをもらいながら、スイングづくりに丁寧に向き合って取り組んでいる。

来週にはいよいよ、2019年覇者として臨む全英が控える。ここから上り調子にしていきたい一方で、少しばかりの弱音も吐く。「流れの悪い状態で来ているし、イマイチ心もあまり良くない。一新して頑張りたい。思い入れのある全英前だし、何かを見つけられたらいいなと思います」。渋野にとって今週は、大事な1週間にもなる。(文・笠井あかり)

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