
<全英オープン 事前情報◇15日◇ロイヤル・ポートラッシュGC(北アイルランド)◇ 7381ヤード・パー71>
今季メジャー最終戦となる「全英オープン」が、7月17日(木)に開幕する。
今年の舞台は、北アイルランドにあるロイヤル・ポートラッシュGC。前回このコースで開催されたのは2019年で、6年ぶりの開催となる。なお、その大会はシェーン・ローリー(アイルランド)が優勝を手にした。
19年大会以前にロイヤル・ポートラッシュでの開催は、遡ること68年前の1951年。そのため、当時は多くの選手にとって未知のコースだった。リンクス特有の景観とは異なり、起伏に富んだ地形やグリーン周りの複雑なアンジュレーションが特徴となっている。
北アイルランド出身のローリー・マキロイにとっては、今回が“ホーム大会”となる。19年大会では初日にスコア「79」を叩き、予選カットに1打届かず悔しい結果に終わったが、今年は、1月の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」の勝利を皮切りに「マスターズ」でキャリアグランドスラムを達成するなど好調。先週の前哨戦「ジェネシス・スコットランドオープン」では2位に入り、いい流れで全英を迎えている。今大会のパワーランキングでも1位に選ばれており、悲願の地元制覇に期待がかかる。
昨年大会はスコットランドのロイヤル・トゥルーンGCで行われ、ザンダー・シャウフェレ(米国)が1打差を逆転し、「全米プロゴルフ選手権」に続くメジャー2勝目を挙げた。今季はトップ10入りが2回と苦戦しているが、先週は4月の「マスターズ」に続くベストタイの8位フィニッシュ。久しぶりのトップ10入りを果たし、メジャー最終戦に向けて弾みをつけた。
日本勢からは、松山英樹、星野陸也、金谷拓実、今平周吾、阿久津未来也、河本力の6名が出場する。
松山は、6月の「ロケット・クラシック」以来の実戦となる。全英では過去3年で66位(24年)、13位(23年)、68位(22年)という成績を残している。なお、19年大会は予選落ちだった。
星野は、先週の前哨戦で第1ラウンド途中に棄権。全英は今年で5年連続5回目の出場で、過去最高位は23年の60位タイとなっている。
先週は裏大会にあたる「イスコ選手権」(予選落ち)に出場していた金谷は、2年ぶり5回目の出場。これまで全て決勝進出を逃しており、初の予選通過を果たしたいところ。
今平は、昨年の「日本オープン」優勝による出場権で3年ぶり4回目の出場。過去はいずれも予選落ちに終わっている。阿久津と河本は、ともに今回が初の全英挑戦となる。
賞金総額は、昨年と変わらず1700万ドル(約25億円)。優勝賞金も、シャウフェレ(米国)が手にした310万ドル(約4億5800万円)と同額で、主催するR&Aが賞金を据え置くのは2012年以来となる。
【日本勢の出場資格】
・松山英樹(5月21日時点の世界ランキング上位50人など/4年連続11回目)
・星野陸也(DPワールド(欧州)ツアーの年間ポイントレースにおける上位25人/5年連続5回目)
・金谷拓実(インターナショナルフェデレーションランキング上位5人/2年ぶり5回目)
・今平周吾(前年の日本オープン優勝者/3年ぶり4回目)
・阿久津未来也(ミズノオープン上位3人 優勝/初出場)
・河本力(ミズノオープン上位3人 2位/初出場)