
日本代表は10日、2日後に迫った東アジアE-1サッカー選手権2025 中国代表戦に向けて練習を実施した。初戦のホンコン・チャイナ代表戦で出場がなかった植田直通は、公開された戦術練習で3バックの中央としてプレー。「このチームはサイドで勝負できる選手がたくさんいるので、そこにできるだけ時間を与えてあげられたらいいなと思うので、そこは考えながらできれば」と次戦を見据えた。
植田は2017年に行われたE-1選手権で日本代表デビュー。最後の招集は2022年の3月で実に約3年4カ月ぶりの代表復帰となった。「僕も30歳になって、若い選手が中心になってきている。これだけ呼ばれていなかったので、みんなは(代表に入ると)言っていましたけど『絶対呼ばれない』と思っていた」と植田。今大会招集を知った際の率直な感想は「マジか」だったという。
植田は2023年に鹿島アントラーズへ復帰し、以降は不動のセンターバックとしてチームを支えている。今季もリーグ戦全23試合2070分フルタイム出場中だ。「今まで自分が鹿島でやってきたこと、それが認められてここにいるので、まずは今鹿島でやっているプレーを出す必要がある」と心得ている。中国戦では同じく鹿島に所属するGK早川友基と一緒にピッチに立つ可能性もありそうだ。「誰とやっても自分のプレーをするだけですが、ハヤとはいつも一緒にやっているので、他のGKの選手とやるよりかは“阿吽の呼吸”というか、そういうものは生まれやすいのかなと思います」と話した。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)