「戻ってきてほしくない」米6勝のベテランがLIVゴルファー復帰について“痛烈意見”

PGAツアー通算6勝のベテラン、ルーカス・グローバー(米国)が、自身がホストを務めるSiriusXM PGAツアーラジオの番組内で、LIVゴルフからの復帰を目指す選手たちに対する強い拒否感を示した。米メディア『Golfweek』が報じている。
番組では、現在も続くPGAツアーとLIVゴルフの統合交渉の停滞が話題に上ると、グローバーは次のように語った。

「個人的には彼らと一緒にプレーしたくないし、戻ってくるべきじゃないと思う。彼らは自分でその道を選んだんだ。非難はしないし、どう決断しようと自由だけど、このツアーを去ることを選んだのは彼らだ」

さらに、21年にわたりPGAツアーで戦ってきた自身の立場を踏まえ、こう続けた。

「このツアーでプレーするのを夢見て、心血を注いできた身としては、別の道、言ってしまえば抵抗の少ない道を選んだ人たちに戻ってきてほしくない。自分たちの取り分や、これから頑張ろうとしている若手の取り分を奪われたくない」

LIVゴルフの設立に大きく関わったフィル・ミケルソン(米国)をはじめ、ダスティン・ジョンソン、ブルックス・ケプカ、ブライソン・デシャンボー(いずれも米国)、ジョン・ラーム(スペイン)ら多くのスター選手がLIVに移籍した。グローバーは、もし彼らがPGAツアーに残っていれば「2030年のテレビ契約は素晴らしいものになっていただろう」と、その影響の大きさを認めている。

しかし同時に、「今やツアーメンバーはエクイティ(株式的権益)を持つ立場だ。彼らを呼び戻すことが本当にこのスポーツの成長につながるのか…正直、悩むところだ」とも語り、複雑な心境をのぞかせた。

LIVプレーヤーのPGAツアー参戦は禁止されているが、最後のLIV出場から1年が経過すれば、PGAツアー復帰が認められている。今年3月にはローリー・キャンター(イングランド)、先週にはジェームズ・ピオット(米国)がツアーに復帰した。

2023年6月、PGAツアーとLIVゴルフを支援するサウジアラビアの政府系ファンド・PIFが“電撃統合”を発表。しかし、その後はタイガー・ウッズ(米国)を筆頭とするPGAの理事会などが交渉を進めているが、現時点で統合合意への進展は見られていない。

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