
<アース・モンダミンカップ 3日目◇28日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>
昨年大会2位の安田祐香が初日から「71」「70」「69」と尻上がりにスコアを上げ、トータル6アンダーの6位タイに浮上。賞金総額3億円のビッグトーナメントで、今年も上位争いに加わっている。「いいプレーが出来たので、悔しさとかはあまり感じませんでした」と昨年のリベンジという意識は否定しつつも、首位と4打差という優勝が狙える位置で最終日に挑む。
「今週はパットが入ってパーセーブができたり、長いバーディパットが入ったりもしているので、いい流れでゴルフができているかなと思います」。そんな言葉を証明するように、3日目はボギーなしのラウンド。スコアカードよりも約80ヤード短い243ヤードに設定された2番パー4では、6Iでのレイアップを選択してバーディ先行。4番パー3では6メートルを沈めてスコアを伸ばした。
2020年にプロとして初めて出場した思い出深い大会。コースとの相性の良さも感じている。「どこがというのは難しいんですけど、自然にいい流れが来てくれる。だからこそ、今週も3日間アンダーパーで回れているんだと思います」。昨年のセッティングに比べ、ラフがやや短くなったが「グリーンが硬くて、ラフからだと止まらないので、難しいところは変わらないかなと思います」と分析した。
その昨年大会は月曜決着となる長丁場の中、優勝した小祝さくらに3打差の単独2位。「やり切ったというわけじゃないですけど、いいプレーが出来たので悔いはありません。だから、今年は今年でいいプレーがしたいと思っています」と今大会への思いを口にした。
ホールアウト時点ではまだ上位はプレー中だったが、優勝スコアを「14アンダーぐらいまで行くんですかね」と予想。その場合、追いつくためには最終日にトーナメントレコードタイとなる「64」が必要になることに気付くと、「きょうみたいに(上位が)伸びなかったら11アンダーか、12アンダーかもしれないですよね」と苦笑いで予想を下方修正した。
「ティショットがフェアウェイに行けば(ビッグスコアの)チャンスもあると思います。ただ、簡単なコースではないのでパーオンが大事。ショットは悪くはないし、きょうはロングパットのタッチも良かったので、最終日もきょうみたいなゴルフが出来たらいいなと思います」。今季の目標は複数回優勝。4月の今季初V以降も3度のトップ10入りを重ねており、そろそろ目標をクリアしてもいいころだ。(文・田中宏治)