飛んで曲がらず安定感抜群! 桑木志帆のスイングのキーワードは“左”【プロコーチが解説】

昨季、初優勝を含む3勝を挙げた桑木志帆。今季は優勝こそないものの、10試合で7度のトップ10に入るなど、安定した活躍を見せている。また、飛んで曲がらない指標であるトータルドライビングは現在1位。そんな桑木の安定感抜群のスイングをプロコーチの大西翔太が解説する。
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桑木志帆選手のスイングを一言で表すなら、超絶“左”振りです。フェードヒッターでありながら、ここまで思いきり左へ振り抜く選手は珍しいです。特にフィニッシュでの左ヒジの巻き付き方が強烈で、強く左へ回転するスイングには圧倒されます。

興味深いのは、トップの段階で既に“左”足に体重が乗っているように見える点です。一般的にはトップで右足に体重が乗るものですが、桑木選手は最初から“左”。ずっと左足に乗ったまま、振り抜いていくようなスイングです。

また、スイング軌道はややフラットでレイドオフ気味。それを補うように、ワキをしっかりと絞り込んで振り遅れを防いでいます。この体の使い方は非常に独特で、簡単に真似できるものではありません。

スイング全体にガッツがあります。左サイドの回転を強く使い、根性で振り抜くようなイメージ。クラブの戻りも正確で、完全に自分だけのリズムを確立している選手です。

■桑木志帆
くわき・しほ/ 2003年生まれ、岡山県出身。24年は3勝し、25年も出場10試合中7試合でトップ10入り。大和ハウス工業所属。

■解説:大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ。千葉県出身。PGAティーチングプロA級を取得。2015年から青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務めて、5勝を挙げることに貢献。理論的なレッスンでアマチュアにも人気。

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