過去の好プレーを思い出せばミスが減る ナイスショットを“保存”する3つのポイントは?

心理学者の児玉光雄氏は「ルーティンをしている人は多いが、実は大事な部分が欠落している」と指摘する。一体どういうことなのか?
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「ショット前の動作がいつも同じで、それが同じリズムで行えていれば、ナイスショットの確率が高まる」ということは、多くのゴルファーが知っていると思いますし、実践している人もいるでしょう。ただ、“ルーティン”と呼ばれるこの動作を、少し勘違いしている人がいるのも事実です。

その勘違いというのは、ほとんどの人がボールをティアップしてからアドレスに入るまでの動作がルーティンだと思っていること。確かにそれも重要なのですが、狙うべきターゲットを注視してからバックスイングを開始するまでの動作が同じリズムで行われているかどうかということも重要です。私はこれを、“ラスト・ルーティン”と呼んでいますが、この動きを洗練させることが、ショットの成功率を上げると考えています。

ラスト・ルーティンは、2つの動作によって構成されます。1つは、「最後にターゲットを注視する動作」。もう1つは、「ワッグル動作」です。実際、50人以上の世界ランキング上位選手のラスト・ルーティンを追跡したところ、ほとんどの選手が、同じ動作を同じ時間で行っていました。そのデータに基づいて考えたオススメのルーティンは以下の通りです。

【1】アドレスに入ったら、ターゲットを注視する。回数は2回までにとどめる

【2】 最後(2回目)にターゲットを注視する動作は3秒間かけて行う

【3】そのあとのワッグル動作はできるだけ短時間で、かつシンプルに行い、構えてから3秒後にはバックスイングを開始する

以上です。このラスト・ルーティンをマスターすれば、確実にショットは安定するはずです。

※『アルバトロス・ビュー』909号より抜粋

■解説:児玉光雄
こだま・みつお/追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

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