
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇18日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>
畑岡奈紗は9年連続9回目の出場となる“女子プロゴルファ―世界一決定戦”に向けて、しっかりと準備を進めている。舞台は主催するPGA・オブ・アメリカの本拠地テキサス州で、フィールズランチ・イーストは2023年に新設されたばかり。「風がすごく吹くコース。距離をなるべく稼いで、チャンスにつけられるようにしたい」と印象を話す。
先週は「マイヤーLPGAクラシック」に出場して連戦。火曜日にあったプロアマは待機選手でラウンドできず、コースチェックは月曜日の9ホール、水曜日の9ホールと合計1ラウンドとなった。だが、その限られた時間のなかでも、多くの情報を集めることができている。
高田洋平コーチはテキサス州ダラスも拠点にしており、畑岡が現地入りするひと足先にコースを確認。「芝目が強いとか、この辺りはしっかり狙っていいんじゃないか、ということもアドバイスしてくれた」。そしてキャディのグレッグ・ジョンストン氏も、ラウンド前のコースチェックを欠かさず、より細かい情報を集めている。
畑岡、キャディ、コーチの3人による“6つの目”でコースを分析した。「何回も回ってというよりは、決められたところに打っていければという感じのコースだと思う」。情報はしっかり頭に叩き込まれ、あとはそれを攻略するだけだ。
前哨戦では最終日に「66」をマーク。「ショットのアドレスの感覚を調整してすごくよかった」と好材料を得て、乗り込むこともできた。「(今季)ここまで、なかなか思うような成績を残せてないですけど、調子は徐々に上がってきている。いい成績を残せるように頑張ります」。悲願達成へ、初日からスタートダッシュを切りたい。(文・笠井あかり)