昨年は逆転でパリ五輪代表入り 山下美夢有が感じる1年前との変化「淡々とプレーできていた」

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇18日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>

ちょうど1年前。大会を2位で終えた山下美夢有は、大逆転で「パリ五輪」日本代表の資格を手にした。そんな記憶も残る大会。「あっという間にKPMGを迎える。ことしは新鮮な気持ちで迎えられるし、状態はいい感じ。楽しんで頑張りたい」といまの心境を話す。
昨年のサハリーCCは木がせり出す林間コース。そして今年は真逆で、遮るものがまったくない広大な舞台だ。「あれはあれですごく楽しかったけれど、今年はシェブロンと全米女子オープンを混ぜたような感じ」。全米のフェアウェイとシェブロン選手権のグリーンがかけ合わさったようだという。

「グリーンが小さいホールも多い。アゴが高いバンカーも多くて、ちょうどティショットで入る距離にある。ラフも埋まる感じで、場合によっては出すだけになる。ティショットが大事」。ストロークゲインド(ショットの貢献度)では、グリーンを狙うショット、グリーン周り、パターでプラスなのに対し、ティショットが「-0.12」で唯一のマイナス。日本ツアーではトータルドライビングで上位に入っていただけに、ここがカギになりそうだ。

パリ五輪代表の座を争った1年前を思い返せば、自身の変化も感じている。「今年はいろいろ考えながら、試しながらやっている感じ。去年も考えながらやっていたけれど、淡々とプレーできていた。調子が上がってくれば淡々とプレーできてくるかなと思うので、あとはそれだけかなと」。心地のいい“リズム”をつかんで、自分のプレースタイルを取り戻したい。

今季はここまでトップ10入り4回。ポイントランキングでも26位と好位置につけているが、シェブロンでは30位、全米では36位と、メジャーでは上位争いに加わることができなかった。「もちろん順位も気にしますし、大事ですけど、いま課題としてることををクリアすれば結果もついてくると考えている。バーディを取れるように頑張りたい」と意気込んだ。(文・笠井あかり)

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