首位の姉・瑠来に負けじと妹・紗来は1打差3位 中澤姉妹がそろって好発進に成功

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 初日◇17日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6462ヤード・パー72>

「よくケンカします。仲はそんなに良くないです」。姉の瑠来(るな)も、5歳年下で埼玉栄高2年の妹・紗来(さら)も異口同音に答えた。でも、顔は笑っている。好スコアの要因も「しっかりマネジメントできたので」と口をそろえた。姉は5バーディ・1ボギーの「68」で回り、堂々の首位発進。妹は5バーディ・2ボギーの「69」で1打差3位。埼玉出身の中澤姉妹が仲良く好スコアをマークした。

プロテストに挑戦中の姉は4つのパー5ですべてバーディを奪った。1番と5番は2メートルにつけ、11番は残り50ヤードの3打目をピンそば30センチに寄せた。12番は4メートルを沈めてコンプリート達成。「いつも初日がよくなくて、取り返さないといけないと焦っていた。きょうはパー5でしっかりバーディが取れたし、課題を克服できた」と素直に喜んだ。

初出場の妹は父・敬さんにキャディをお願いした。「今まではピンばかりを見て、攻めて失敗していたけど、きょうはお父さんと一緒にしっかりマネジメントができた。バカなことはしませんでした」。インから出た10番でボギーをたたいたが、11番ですぐにバウンスバック。そこからスコアを伸ばし、あとからホールアウトした姉が「びっくりした。ウソだろうと思った」と驚く様子にニンマリだった。

姉は2003年度生まれで、竹田麗央、神谷そら、川崎春花らと同じダイヤモンド世代。これまでプロテストは4度受験し、最終テストには2度進んだが、サクラサクには届かなかった。「なんで自分はまだプロじゃないんだろう、と思うときもある。早くみんなに追いつきたい。アマチュアで一番大きな大会で結果を出せば、自信もつくと思う」。合格への起爆剤となるアマ日本一のタイトル。そこだけはかわいい妹にも譲れない。

今大会には3組の姉妹が出場しているが、アンダーパーで回ったのは中澤姉妹だけ。今年の「ヤマハレディースオープン葛城」で49位タイ、23年「ゴルフ5レディス」では16位に入るなどプロのトーナメントでも結果を残している姉が妹を引っ張り、妹も「姉には負けたくない」とついていけば、姉妹でV争いも夢ではない。(文・臼杵孝志)

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