3年ぶりCL出場が決定的なフランクフルト、トップメラー監督と契約延長「我々の歩みはまだ終わっていない」

 フランクフルトは15日、現在男子トップチームを率いるディノ・トップメラー監督と新契約を締結したことを発表した。

 当初、トップメラー監督はフランクフルトと来シーズン終了時までの契約を結んでいた。だが、今季の功績が評価され、契約の“ラストイヤー”に入る前に契約を延長。新契約期間は2028年6月30日までとなっている。

 現在44歳のトップメラー監督は、現役時代に母国ドイツを中心に各クラブを転々としており、2002-03シーズンにはフランクフルトでもプレーした。現役引退前から、アマチュアクラブのSVメーリングや、ルクセンブルクのハム・ベンフィカで選手兼監督も経験し、現役引退後は本格的に指導者の道へ進む。ルクセンブルク1部やベルギー3部で監督としての経験を積み、2020年夏にはライプツィヒでユリアン・ナーゲルスマン監督(現:ドイツ代表)の下、アシスタントコーチに就任。翌年夏には同監督とともにバイエルンへ移り、ドイツの“絶対王者”でコーチを務め、2023年3月にナーゲルスマン監督の解任に伴いクラブを離れていた。

 2023年夏には、オリヴァー・グラスナー監督(現:クリスタル・パレス)の後任として、フランクフルトの指揮官を託された。ブンデスリーガでの指揮は初挑戦ながら、初年度からチームを6位へ導くと、今季は序盤戦から好調をキープ。ブンデスリーガ最終節を前にして、16勝9分8敗の勝ち点「57」を記録し、現在3位につけている。

 17日に控えた最終節では、日本代表MF堂安律を擁するフライブルクと敵地で激突。3位と4位の直接対決となるが、両者の勝ち点差は「2」。同試合を引き分け以上で終えれば、来季は3シーズンぶりにチャンピオンズリーグ(CL)へ参戦することができる。仮に敗れた場合でも、他会場で5位のドルトムントが引き分け以下に終わると、4位以内が確定し、ドルトムントが勝利した場合も、得失点差で上回れる可能性がある。

 今回の新契約締結を受けて、フランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツ・ディレクター)がクラブを通してコメントを発表。トップメラー監督の手腕を次のように称賛し、今後への期待も述べた。

「チームは今シーズンを通して、試合のあらゆる局面、そして戦術面において、明確な進歩を遂げてきた。特に昨シーズンと比較すると、個人レベルでもチーム戦術レベルでも、明らかな成長が見られる」

「このポジティブな発展の鍵は、ディノ・トップメラー監督と、彼のコーチングチームの卓越した仕事ぶりにある。彼らのリーダーシップの下、チーム全体が安定感、組織面、そしてプレーの成熟度において大きな前進を遂げた。特に、若く才能豊かな選手を育成し、トップレベルでの地位を確立することに成功したんだ」

「我々は、ディノ監督がチームと共にこの成功の道を歩み続けてくれると確信している。目標は、持続的なパフォーマンス向上の実現と、このクラブの野心的であるスポーツ展望をさらに拡大していくこと。ここに変わりはない。これらの背景から、我々は今後も熱意を持って彼との協力関係を継続していく。これからが楽しみだ」

 また、トップメラー監督自身も、クラブを通して次のように喜びの声を明かしている。

「ここにいること、そしてここに留まることは、私にとって大きな喜びだ。フランクフルトの監督であることを非常に誇りに思っている。今シーズン、我々は素晴らしい進歩を遂げてきたが、我々の歩みはまだ終わっていない。私自身、このクラブの未来に非常に期待しており、これからも多くの素晴らしい成功を共に祝えると確信している。土曜日のフライブルク戦では、次の目標を達成できるだろう」

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