
次週はいよいよ、今季男子メジャー第2戦となる「全米プロゴルフ選手権」がノースカロライナ州のクワイルホロークラブで開催される。開幕2日前の火曜日の夜には、歴代勝者が集い“チャンピオンズディナー”が催される予定だ。
マスターズ・トーナメントと同様に、前年の優勝者がホストを務め、メニューを選び、他の歴代王者たちをもてなすのが恒例となっている。
今年のホストは、昨年バルハラGC(ケンタッキー州ルイビル)でメジャー初制覇を果たしたザンダー・シャウフェレ(米国)。7日、「トゥルーイスト選手権」(8日開幕)の会場で行われた会見に登場したシャウフェレは、メニューについて尋ねられるとこう語った。
「残念ながら、まったくユニークなものは出さないんだ。なぜなら今はメジャーシーズンのまっただ中だからね。メインは無難にステーキかフィッシュを選ぶんだ。みんながとてもハッピーになってくれることをとても望んでいる」と、あえてシンプルな料理にまとめたという。
一方で、“ギフト”には自分らしさが込められている。「プレゼントはみんなにぴったりだと思う。喜んでもらえると思うし、もし気に入らなくても、簡単に誰かにあげることもできる」
その“ギフト”とは…。「かなり自分らしいと思うよ(笑)。ヒュミドール(葉巻入れ)と葉巻だ」と明かした。シャウフェレは、勝利した際に“葉巻”をくもらせることを楽しみとしている。
どうやら、全米プロの“チャンピオンズディナー”では“ギフト”を贈るのも習慣のようだ。Golf.comによると、過去にはフィル・ミケルソン(米国)がマティーニグラス、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)はアイルランド製のドラム、Y.E.ヤン(韓国)は韓国製の陶器、ローリー・マキロイ(北アイルランド)はBOSE製のスピーカーを贈ったという。
なお、女子メジャーでも“チャンピオンズディナー”は行われている。メジャー初戦のシェブロン選手権を制した西郷真央は、来年のチャンピオンズディナーでホステスを務める予定だ。
(文・武川玲子=米国在住)