浅地洋佑が“RR”刻印のプロトウェッジ投入で4年ぶりV「めっちゃいい」【勝者のギア】

<中日クラウンズ 最終日◇4日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>

浅地洋佑が4年ぶりに勝利を挙げた。「シード落ちも経験したり、うまくいかない時期が長かったので本当にうれしい」と、2021年11月「マイナビABCチャンピオンシップ」以来の通算4勝目に喜びをかみしめた。 
使用したクラブについても詳細に語られた。ドライバーはタイトリスト『GT3』、フェアウェイウッドはキャロウェイ『パラダイム◆◆◆』だが、ユーティリティも含め、シャフトはすべて藤倉コンポジットの『ベンタスブラック』に統一されている。

「しっかりしているので、しっかり叩ける。もともとフェード気味の球を打つことが多いので、左に振っても左にいかないところが気に入っています。(優勝争いの)緊張した場面だからこそ振っていかないといけない。そういう場面でもちゃんと叩けるクラブ、シャフト選びをしています」

2打リードで迎えた最終18番も、「ボギーでいける。フェアウェイバンカーの手前に刻むことも考えたけれど、ミスするくらいなら思いきり振ろう」とドライバーでフェアウェイを捉えた。

フジクラの担当者は、ドライバーで5Xを選んだ経緯についてこう明かす。「フェアウェイウッドなども含め、重めのシャフトを好む傾向ですが、“ドライバーを軽くしたい”という要望とベンタスブラック投入のタイミングが合い、それ以来、5Xを使用してくれています。軽く、長めにすることで、しっかりとしたモデルがちょうどハマりました」。

最終日はアプローチも冴え、6番と10番で2度のチップインバーディを奪った。両方とも前週の「前澤杯」から投入したばかりの60度ウェッジを使用。これは“RR”と刻印されたプロトコンセプトのウェッジで、初シードを獲得した坂本雄介も愛用中だ。

「もともとはオーパス3本でしたが、60度が少し抜けるなと思った時にちょうど、プロトコンセプトが出来ました。打ってみたら“めっちゃいいじゃん”ってなって。顔も打感もいいし、悪いライからでもしっかりと球を拾えるので使いやすい」

「ずっとDGを使っているのであまり変えたくない」という理由から、ウェッジのうち下の2本にはトゥルーテンパーのダイナミックゴールドEX ツアーイシューを挿している。

プロトコンセプトのクラブは最近、ツアー供給も目立っている。片山晋呉(C03TC)や今野康晴(C03TC)、兼本貴司(C01.5TH #4)、内藤寛太郎(C01TB)がアイアンを使用&テスト中。浅地の勝利で今後はRR刻印の新ウェッジにも注目が集まるかもしれない。

【浅地洋佑の優勝セッティング】
1W:タイトリスト GT3(9°ベンタスブラック5X)
3W:キャロウェイ パラダイム◆◆◆T(14°ベンタスブラック7X)
5W:キャロウェイ パラダイム◆◆◆T(18°ベンタスブラック8X)
4UT:キャロウェイ APEX UW(23°ベンタスブラック9X)
5I~PW:キャロウェイ X FORGED(N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125X)
50°:キャロウェイ OPUS(〃)
56°:キャロウェイ OPUS(DG EXツアーイシュー)
60°:プロトコンセプトRR FORGED(〃)
PT:オデッセイAi-ONE スクエア 2 スクエアJAILBIRD
BALL:タイトリスト プロV1

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