パッティングは老化すると下手になる! ツアー4勝のプロも実践する“感覚を研ぎ澄ます”ドリルとは?【初老ゴルフ上達宣言】

2024年パリ五輪の馬術競技で日本代表“初老ジャパン”の面々が大活躍をしたのを覚えている人は多いだろう。かつては40歳ぐらいの人を指す言葉だった“初老”だが、寿命が延びた今では60歳ぐらいからだという。ゴルフにおいて60歳は、まだまだスコアを良くすることができる年齢だ。そこで「体力が衰えて、上達が止まった」なんて嘆いているシニア世代に、ツアー4勝の牧野裕が、自信の湧くアドバイスを贈る。
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ドライバーやアイアンのショットにおける打ち方は、意外に忘れないものです。でもパッティングは感覚が鈍って、打ちたい方向に打てなくなってきます。多くのアマチュアの方は「パッティングは体力がいらないから、衰えることはない」と思っているようですが、それは大きな間違い。バックストロークが波打ってしまうとかの症状も、感覚の鈍化、練習不足が起因しています。

まずは距離感に磨きをかけましょう。10歩、15歩、20歩の順で3球ずつ30センチオーバーさせる気持ちで打ってください。距離感に不安があれば5歩から始めましょう。下りのラインを最初にやると怖がって打ち切れなくなるので、上りをやってから下りを行うといいでしょう。

そしてストロークの確認も。1~1.5メートルの真っすぐを目をつぶって打ちます。目をつぶると感覚が鋭くなります。アイアン2本をパターヘッドが通る広さで真っすぐのラインに沿って置き、目をつぶり繰り返して打ってください。ボールの行方の確認は、カップインの音を聞いてから。体の起き上がりや軸ブレを防ぎます。ストロークが揺れる方は、腹筋に力を入れて打つといいでしょう。
もう一つ。ライン読みの練習です。カップを中心に8方向から2~3メートルの距離を打ちます。1球ずつラインを読んで、ラウンド時と同じようにルーティンを行ってください。ラウンドが終わった後に1~2周行うと、その日の復習、次回の予習になって効果的です。苦手なラインがなくなるでしょう。
■牧野 裕
まきの・ひろし/ 1956年2月17日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部時代は主将を務め、卒業後81年にプロ入り。レギュラーツアー4勝。自身が冠のテレビ番組や、トーナメントの分かりやすいテレビ解説でもお馴染み。

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