“真似してほしい”女子プロのクラブセッティングランキング 10位は6Iを抜いて”ちょい古UT”を使う選手

今年もハイレベルな戦いが繰り広げられる女子ツアー。日本だけでなく世界でも活躍する選手が増える中、女子プロたちは自分の特長を生かせるクラブセッティングでツアーで戦っている。そんなセッティングの中で、アマチュアに参考になるセッティングは誰なのか? クラブフィッター吉川仁が考える”アマに真似してほしい”女子プロのクラブセッティングランキング10位の大里桃子のギアを紹介しよう。
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大里プロは背が高いので、上からガツンと入り過ぎるのを防げるスペックで組み合わせています。手元から中がしなるシャフトを使うことで、間を取ってから切り返して、ややダウンブローに捉えたいのだと思います。上から打ち込みすぎる人や、カット打ちでスピンが多い人は、手元が硬いモデルを選ぶと、上体から打ちに行ってしまうので注意してほしいです。

ドライバーは『G430 LST』(9度)に『ディアマナWS 60S』シャフトを採用。先が硬いシャフトと浅重心ヘッドの組み合わせは、普通のアマだと上がりづらいですが、ランを稼ぎたいのでしょう。3・5Wはドライバーと同じ『ディアマナWS 60S』を使用。先が硬いモデルなので上から打ち込める人に合います。彼女は、アップライトに振れるからこそ、このシャフトと相性がいいのです。

一方、UTは22・26・30度で”ちょい古”モデルの『ピン G410』に先が動きづらい『N.S.PRO 850GH neo S』を採用。6番アイアンを抜いて硬いグリーンでも、止まる深重心のUTを投入しています。『ピン G410』は高さとスピンが出るモデルなので、セカンドで止まらない人は試打する価値ありので”ちょい古”モデルです。

『N.S.PRO 850GH neo S』は重めのスチールシャフトで上から厚く球を捉えられます。やや重くなりますが、意外とスチールの方が硬く感じないので、上からヘッドを入れられるというアマチュアは真似してほしい選択です。

アイアンは、『Mizuno Pro 243』に『N.S.PRO 950GH neo S』を使用。ヘッドは、ちょいやさしめの軟鉄モデルです。顔がシャープで飛距離性能があり、高さも出しやすい。重心距離も短くてヘッドコントロールもしやすいのがメリットです。先が動きづらいアイアンシャフトは、ウッド系と振り感を統一していますね。

【大里桃子のクラブセッティング】
1W:ピン G430 LST(9度/ディアマナWS 60S)
3W:ピン G440 MAX(14.5度/ディアマナWS 60S)
5W:ピン G425 MAX(17.5度/ディアマナWS 60S)
4・5・6U:ピン G410(22・26・30度/N.S.PRO 850GH neo S)
7I~PW:ミズノ Mizuno Pro 243(N.S.PRO 950GH neo S)
50度:ピン s159(N.S.PRO 950GH neo)
54度:ピン グライド 4.0(N.S.PRO 950GH neo)
58度:ピン グライド 4.0(DG S200)
PT:オデッセイ ホワイトホット ヴァーサ セブン S
BALL:ブリヂストン ツアー B X

■解説 吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salonを主 宰するカリスマフィッター。最新ギアを熟知し、スコアアップのためのセッティング術に精通している。

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