前半だけで計8得点! ブンデス史上初の乱打戦…ウニオンとシュトゥットガルト、ゴラッソ尽くしのドロー

 ウニオン・ベルリンとシュトゥットガルトが、ブンデスリーガ史に残る打ち合いを演じた。19日、ドイツ誌『kicker』が伝えた。

 中位に位置する両者は19日のブンデスリーガ第30節で激突。アンドレイ・イリッチとディオゴ・レイテの得点で19分までにウニオン・ベルリンが2点を先行する。しかし、23分にデニズ・ウンダヴ、29分にエンツォ・ミローが強烈なミドルシュートを立て続けに決めて、シュトゥットガルトが試合を振り出しに戻す。

 すると38分、今度はウニオン・ベルリンのレオポルト・ケルフェルトが敵陣中央で右足一閃。ゴール・オブ・ザ・シーズン級の超ロングシュートを叩き込んで勝ち越す。

 だが、間もなくしてシュトゥットガルトが逆転に成功する。43分にセットプレーの流れからジェフ・シャボーが同点ゴールを挙げると、前半アディショナルタイム1分にはクリス・ヒューリッヒがペナルティエリア内で冷静に決めて、シュトゥットガルトが4点目をゲットする。

 スペクタクルな前半はこれで終わらなかった。前半終了間際、イリッチが“ドッペルパック”(1試合2得点)を達成してウニオン・ベルリンが追いつき、試合は4-4で折り返す。後半は一転してスコアボードが動かず、そのまま勝ち点「1」ずつを分け合った。

 データサイト『Opta』によると、1963-64シーズンから始まったブンデスリーガにおいて、前半だけで両チーム通じて8ゴールが生まれたのは、史上初の出来事になったようだ。

 ウニオン・ベルリンを率いるシュテッフェン・バウムガルト監督は試合後、「監督として試合をどう扱うかは難しい。しかし、この試合は『特別』だった。私は0-0より4-4の方が好きだし、だからこそ楽しかった」とコメント。今節の結果により6シーズン連続の1部残留が決まったこともあり、満足げな様子を示した。

 また、シュトゥットガルトのウンダヴも「記憶に残る前半戦だった」と、ジェットコースターのような一戦を振り返った。

「ピッチの上ではちょっと不思議な感じだった。一瞬うれしくて、それからイライラして、またうれしくて、イライラして。ハーフタイムに4-3でリードしていると思ったら、失点して4-4になって、イライラするんだ」

【スコア】
ウニオン・ベルリン 4-4 シュトゥットガルト

【得点者】
1-0 5分 アンドレイ・イリッチ(ウニオン・ベルリン)
2-0 19分 ディオゴ・レイテ(ウニオン・ベルリン)
2-1 23分 デニズ・ウンダヴ(シュトゥットガルト)
2-2 29分 エンツォ・ミロー(シュトゥットガルト)
3-2 38分 レオポルト・ケルフェルト(ウニオン・ベルリン)
3-3 43分 ジェフ・シャポー(シュトゥットガルト)
3-4 45+1分 クリス・ヒューリッヒ(シュトゥットガルト)
4-4 45+6分 アンドレイ・イリッチ(ウニオン・ベルリン)

【ハイライト】ウニオン・ベルリンvsシュトゥットガルト

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