“デア・クラシカー”ドローで2位と勝ち点差変わらずも「バイエルン、トーマス・ミュラーの考え方なら…」

 バイエルンに所属する元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーが、12日に行われたブンデスリーガ第29節ドルトムント戦を振り返った。同日にドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えた。

 バイエルンは後半開始早々にドルトムントの先制を許した後、途中出場のセルジュ・ニャブリが活躍して逆転に成功する。しかし、セットプレーの流れから追いつかれ、試合は2-2のドローに終わった。

 先発出場して81分までプレーしたミュラーは、「エネルギーが足りなかったとか、試合に勝ちたいようには見えなかったとか、そんなことを言う必要はないと思う。最終的に、僕たちは思ったほど効果的ではなかった。それでも素晴らしい試合だった。特にファンにとってはね。多くのエネルギー、熱意にあふれ、同時にチャンスを逃した試合でもあったが、1試合に多くの語る点があった」と、ビッグマッチの名にふさわしい試合内容だと振り返った。

 一方でミュラーは、同試合がおそらく自身最後の“デア・クラシカー”となることについて、「今さら何を言えばいいんだ? 正直言って、特別なことは何もなかった」と率直な感想を口にした。「リーグ戦だし、相手はドルトムントだし、スタジアムは今日すでに活気に満ちていた。それが特別なことなのかもしれない。でも僕自身は、どの試合も同じような準備をしている」

「いいプレーもいくつかあったけれど、もちろん、判断ミスをしたり、ボールタッチが完璧でなかったり、フィニッシュでもっとうまくやれたはずなのに…と、後から腹が立つようなプレーもあった。でも、それも試合の一部なんだ。今までたくさんの試合をしてきた。すべてのプレーが完璧だった試合はない」

 2位レヴァークーゼンが引き分けていたため、バイエルンは勝ち点差をさらに広げて優勝へ近づくチャンスだったが、勝ち点差「6」は変わらず。しかし、ミュラーはインタビュアーに対し、「『スカイ』の考え方は、チャンスをふいにした。バイエルン・ミュンヘン、トーマス・ミュラーの考え方なら、優勝に一歩近づけたし、多くのゴールチャンスを作れることを証明できた。2つ目のマインドセットを持っていることに感謝するよ」と、内容と結果を前向きに捉えている。

 契約満了に伴い今シーズン限りでバイエルンを退団することが決まっている35歳は、「もちろん、僕はもう20歳じゃない。でも、ペナルティーエリア内やその周辺では、まだチームにとって危険なプレーができることも分かっている。でも、僕たちはここバイエルンにいる。競争は非常に激しい。攻撃陣を見渡すと、そこにはクオリティーの高い選手しかいない!だから、(スタメン争いに関する)議論には少しうんざりするんだ」ともコメント。まだまだトップクラブでも活躍できる自信を示しつつ、バイエルンでレギュラーが確約されないことへの理解も示している。

 バイエルンは16日にチャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグでインテルと敵地で対戦。1-2のビハインドから逆転突破を目指す。

【ハイライト】バイエルン 2-2 ドルトムント

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